文教大学の演劇サークル・劇団NoN-SpoiLさんが、アガリスクエンターテイメント第13回公演『みんなのへや/無縁バター』で上演した『みんなのへや』を上演してくれます
文教大学劇団NoN-SpoiL
新入生歓迎公演『みんなのへや』
脚本:冨坂友(アガリスクエンターテイメント)
演出:築井真弥
4月20日(日)11:00~/15:00~
上演時間:約60分
料金:無料
http://nonspoil.hannnari.com/next.html
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演劇サークルの新入生歓迎公演のようですが、一般の方もご入場頂けるようです。
ご興味ある方はぜひぜひ足をお運びください。
僕は残念ながら伺えなくなってしまったので、こちらで支援。
ちょっとこの作品について話しますと。
『みんなのへや』は、嘘をついたり、隠したり、隠れたり、誤解したりするタイプのシチュエーションコメディを、舞台セットを建てずに、床に部屋の間取りの線を引いてギャラリーで上演した、当時の実験作です。
その前の公演で大損こいて、次にギャラリーでしか公演が打てない、となった我々が「このタイプのコメディに舞台セットなんているか!」「このジャンルが豪華なセットを必要とする金持ちのコメディであってたまるか!」と開き直って上演した作品です。
おかげさまでこの公演自体ご好評頂いて(ひとえに客演の皆さんのお力)、今後の劇団活動に少しの希望が見え、そして現在の劇団員である鹿島や沈とアガリスクの出会いにもなった作品です。
そしていま思うと、アガリスクがシチュエーションコメディをシンプルに、スマートに、実験的に上演する試みを始めた、最初の作品だったのかもしれません。
この流れは震災でセットがないなか上演した『大空襲イヴ』、役名を書いた紙を付けたり剥がしたりして上演した『ファミリーコンフューザー』、そしてそれらが結実した短編『エクストリーム・シチュエーションコメディ』に繋がっていきます。そう考えると意外と大事な作品です。えぇ、我々の中だけでですが。
最近では特別「代表作」としてプッシュしていた作品ではなかったのですが、物販で はささやかに販売し続けていたところ、劇団NoN-SpoiLの方が手にとってくれたようで、そのご縁で今回の上演になった模様です。
今回の座組みがどういう風に作り上げているかは僕も知りませんが、こんな無名劇団の、代表作でもない芝居を、わざわざ取り上げて上演しようとしているのだから、少なくとも作品に対するパッションは信じて疑わなくていいのではないかと思っています。
ご興味ある方、お時間ある方、お近くの方は、ぜひ足を運んでみてください。
そして劇団NoN-SpoiLの皆さん、頑張ってください。