2023年を振り返る

このブログを更新するのも相当久しぶりになりました。どこかからここに辿り着いた皆様、いかがお過ごしでしょうか。
2023年が終わるということで、今年の仕事を振り返ってみます。
普段書いてないのに振り返られても…って声が聞こえるような気もするんですが、まぁいいでしょ!それでは行ってみましょう!

アガリスクエンターテイメント『令和5年の廃刀令』

《杉並区会場》3月19日(日)〜21日(火・祝)@座・高円寺 1

視点「SHARE’S」というショーケースイベントに呼んでいただき、MUと組んで二本立てでやらせてもらいました。
廃刀令1会場目の初回にして、まさかの1票差で決まるというミラクルがあった。

《墨田区会場》4月21日(金)〜4月23日(日)@すみだリバーサイドホール ミニシアター

墨田区役所のミニシアターで演劇やるとは。久しぶりなくらい客席が近く、良くも悪くも劇場じゃなくて面白かった。
袖も楽屋もない会場で、マジでただの公共施設で無理矢理演劇をやる感じが千葉時代を思い出したというか。かつて持っていたワイルド演劇の魂を思い出した。

《豊島区会場》5月1日(月)〜5月2日(火)としま区民センター 小ホール

マジで廃刀令ばっかやってますね。区民センターのホールでやるのは楽しかった。
CoRich舞台芸術まつり2023春!で準グランプリとか制作賞とか淺越が俳優賞とか受賞しました。
CoRichのまつりで最終に残ったからか、某◯◯◯◯戯曲賞から「下読みしたいから台本送って」が来た。時をかける稽古場2.0ぶり。期待せず待つ!

アガリスクエンターテイメント『式場最大の作戦』

3月31日(金)〜4月1日(土)@熊谷有芳結婚披露宴とパーティー

劇団員・熊谷さんの結婚祭りの余興で披露。
伊藤さんが「花嫁奪還する例のやつ」をやろうとして計画を立てる作戦会議の話。「本人達が、パーティー会場を想像しながら会議室で話しているテイ」をパーティー会場で上演する構造なわけで、そこを飲み込んでもらうのが大変かと思ってたけど、意外とみんなすんなり見てくれた。し、ウケてよかった。
伊藤さん(あと鹿島さん)が超大変なネタで、当たり前のように熊谷さんも出た。熊谷さんがリアル新郎のことを語る部分の台詞は本人に埋めてもらったんだけど、あそこグッと来たな。

『シンガロング!』がギャラクシー奨励賞を受賞

前年放送の作品だけど、フジテレビ「生ドラ!東京は24時」の『シンガロング!』が2022年度ギャラクシー奨励賞を受賞。
奨励賞は表彰されないけど、ちゃっかり授賞式を覗きに行った。
その後、音声の佐藤さんが日本映画テレビ技術協会の映像技術賞を受賞してて嬉しい。

アガリスクエンターテイメント『新宿コントレックスFINAL 』

5月27日(土)〜5月28日(日)@新宿シアター・ミラクル

新宿シアター・ミラクルの閉館前に、最後のコントレックスを実施。
うちは『賽の河原』と『倫ならぬ女たち』を上演。
MELT、演人の夜、ミズタニ会議、三遊亭ぽん太さん、GO→TENライブの皆さんと。
シアター・ミラクルよ、永遠に。コントレックスよ、またいつの日か。

レプロエンタテインメント『沸騰!予算会議』

7月6日(木)〜7月9日(日)@浅草九劇

九劇と組んで『いざ、生徒総会』をやるはずが、色々あって演目が変わり、新作の会議コメディを上演。もともとこの「国府台の予算会議がなくなった件」への怒りは持っていて、いつかどこかでやろうと思っていたので。
ほぼ初めましての若い俳優の皆さんと一緒に、秒単位の時計合わせの芝居にチャレンジ。稽古で初めて合った時は震えた。
初舞台とか2回目とかゴロゴロいる中で、100分間出ずっぱりの一幕モノの会議をやったのは冒険だったと思う。「時計動かして0分0秒で終演するように演じよう」って演出とか。冷静になると「なんでだよ」って思う。
やってくれたみんなが凄い。決まるとカーテンコール前に自然と拍手頂けて気持ちいい。
すごく素敵な座組みで作品でした。外部のプロデュース公演の演出家だし、年齢差もあるし、あんまり距離を詰めずに先生ムーブをしてしまったけど、この座組の皆のことは好きだったりする。

東宝『SHINE SHOW!』

8月18日(金)〜9月4日(月)@シアタークリエ
9月15日(金)〜9月17日(日)@兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール

昨年劇団でもやった『SHINE SHOW!』を東宝で上演。というか、実はこの東宝での上演に向けて、2020年末?2021年?から準備していたのでした。
演出は憧れの山田和也氏。前にも何かで書いたけど、僕はパルコプロデュースの三谷作品で演劇を学んだので、ということは演出というか「ここまではやっていい、ここはおさえよう」っていう線引きは、それらの演出を務めていた山田さんに学んだと言っていい。「私淑」ってやつですね。
アガリスク勢も活躍。東宝のプロデュース陣が劇団ごと使ってくれたっていうのもあるけど、結構そうなるように初演から配置していったのです(笑)

そんなこんな、長い期間の準備を経て実現したわけだけど、終わった今でも自分の作品がシアタークリエでかかったというのがちょっと信じられてない。夢だったんかな。

そんな本作は1月28日(日)にCS衛星劇場でフル尺で放送されます。ぜひTVでもご覧ください。

秋以降は、ってか7月の予算会議以降は、先々のための企画書を書き、プロットを書き、台本を書いてばかりの日々。しかもそれが年内に終わらずに全て年を跨いでしまったもんで、何もスッキリしていない年末です。

そのせいか今年あまり作品を発表してない気がしてたけど、意外としてますね。今年もありがとうございました。来年も宜しくお願いします。
諸々発表されます。

今年の目標ってほどじゃないですが

ほどじゃないですが、心がけようと思うこと。

「作品を見る(読む)」

常識レベルの名作で、ちゃんと触れてなかったり小さい頃に触れたままで何も理解してないものが多いので、そういう作品をきちんと読み、見る。

インターネットの使い方をそっちにシフトしたい。
気になる記事を見つけてそれについての私見(「演劇だったらこうする」とか「コメディにするならこうする」)をTwitterにつぶやいたり、それこそ純粋な雑談をしたり、誰かの気軽な生配信を見たり、そういう「コミュニケーション」じゃなくて、作品として仕上げて世に送り出された「作品」を摂取する方に時間を使わないとなぁと思うのでした。

ドラマなり映画なり漫画なり小説なり新書なり。
見たら全部メモるGoogleスプレッドシートを作った。

2020年の振り返りと御礼

さて、ご無沙汰しております。アガリスクの冨坂です。

今年は世界中でいろいろなことがありまくったんですが、色々作ったんで、それを振り返ってみようと思います。
こんなときじゃないとブログを書かなくなってしまっていかんな〜

さて、いきましょう。


●filamentz×アガリスクエンターテイメント『国府台ダブルス』
(『いざ、生徒総会』と『卒業式、実行』の再演二本立て)

【1月23日(水)〜1月27日(月)@新宿村LIVE】

今思うと、これがコロナの影響を受けるギリギリ前の大きな花火みたいな公演でした。あの大所帯で公演ができたのは幸運だった。

大好きな国府台高校論を、大好きなシチュエーションコメディに仕立てて、別でプロデューサーはいるけど極めて自由にワガママに創作して、お客さんからお代を頂く…という、この世の春のような仕事でした。

改めて『いざ、生徒総会』の劇構造はシンプルだけどしっかりしてると思ったし(戯曲の完成度って意味では拙作の中でもかなり上位な気がする)、出演者も大変チャーミング。劇団員じゃないからか甘酸っぱいシーンも照れずに演出できたし、後から一観客として見返すと「いいねぇ」としみじみ思う。

翻って『卒業式、実行』の再演は、久しぶりに客席の前の方で見たアガリスク作品でした(いつもは音響照明ブースで映像出ししてたり、フィードバックのメモを撮りまくってたりして、客席からは見ないのです)。
確かに要素多くて過積載だし、尺も長いんだけど、至近距離でアガリスクの速いコメディを喰らうと圧がすごいなぁ…と他人事のように感心してしまった。
昔、爆笑オンエアバトルで見ていた芸人・さくらんぼブービーのネタを生で劇場で見た時、迫力というか圧が凄すぎて爆笑してしまったことがある。そのときのような速さと大きさを感じたのでした。

●アガリスクエンターテイメント社員旅行に行った

一年前の『わが家の最終的解決(再演)』〜国府台ダブルスまでが怒涛すぎたので、これは休養が必要だ、ということで、少しだけ貯まった劇団の金で社員旅行に行った。ただただ楽しかった思い出。
劇団の行事なので、ちゃんと劇団会議も行った(なお、ここで後述の『140秒で支度しな!』の企画が固まる)。

●テレビ東京『あなた犯人じゃありません』のシナリオを書いた

【放映は2021年の1月7日(土)深夜1時〜に決定】

2月上旬、テレビ東京の佐久間さん(『ゴッドタン』などのプロデューサー)からTwitterに突然のDM。
「急だけど4月クールのドラマのシナリオを少し書かない?』とのこと。
急だな!とは思いつつ、久しぶりの佐久間さんからのご指名だし、企画も面白そうだったので、先々のスケジュールには無理をして参加させてもらうことに。
一緒に参加した他4人の脚本家も皆忙しい人たちだったし(何せ急だから予定も空けてない)、佐久間さん指示のもと話ごとに手分けして突貫工事。
最初は第2話だけ担当する予定だったけど、たまたま全体に関わる会議に顔を出す機会が多かったもんで、「この浮いてる1話、誰が書く…?」となったときに「ま、今ここにいない人に一から共有するの大変だし…」と皆の視線が集まり、引き受けることに。
ドラマ全体では凄腕のクイズ作家・矢野さんがトリックの監修に入っていたのだけど、俺は個人的にさらにプラスで淺越をブレーンにつけて2話と6話を書いた。

皆が大急ぎで撮影までこぎつけたら、緊急事態宣言で製作&放送延期になってガックリ。でも放映が決まって本当によかった。1月から見てね。

【木ドラ25】あなた犯人じゃありません

●夢ジョブ×アガリスクエンターテイメント『140秒で支度しな!』

【3月上旬と6月に撮影、8月から毎週水曜日に公開@Twitter】

役者やミュージシャンの活動しながらの就業支援を行う「夢ジョブ」ってサービスからお声がかかり、一緒に舞台か映像化作りませんか?とのことで、映像作品を作らせてもらった。
夢ジョブの縁のあるオフィスをお借りして、始業前の140秒間を8人の視点で描くショートフィルム8本立て『140秒で支度しな!』を製作。
大体の撮影は3月のド頭に実施。残りを6月に撮った。

その中の1話、4話、7話、8話の脚本と監督をやりました。
いやぁ、ほぼ初めての映像制作でミスもあったし反省点も多いけど、後々を考えるとここで経験を積めたのが大きかったですね。
それと、毎週水曜日にTwitterに流すスタイルで公開したら、結構多くの方が習慣として見てくれていたのが嬉しかったところ。

YouTubeにもあります。是非。

●『かげきはたちのいるところ』の公演延期と創作の継続

【4月29日〜5月10日@サンモールスタジオ→1年くらい延期・関西公演決定】

コロナの影響で公演延期を決めて、それだけじゃ癪だから『最高に楽しい延期をしよう』と言い張った。
この時は、まだ「パイロット版を作る」とか月一で創作過程を見せていくとか、そのくらいしか決まってなかったんじゃないかな(まさかその後にあんなデカい山を抱えることになるとは思っていなかった…)。

正直、今年やった仕事の中で、一番「やったぜ」と思ってるのは、このコピーとステートメントを表明したことだと思ってる。

実は、『かげきはたちのいるところ』の勉強として『三島由紀夫VS東大全共闘』のドキュメンタリー映画を見て、「物は言いようじゃねぇか」と思ったのがキッカケだったりする。
世界はすぐには変えられないし、不条理なことも沢山あるけど、それをどう解釈してどういうメッセージを打ち出すかは、こっち次第だったりするな、と。
最初は自分達を悔しくさせないための強がりだったけど、そのおかげでドラマ版を作ったり、クラウドファンディングを呼びかけるときのトーンがポジティブなものになったり、結構役立った気がしてる。

そう、クラウドファンディングです。ご支援本当にありがとうございました。
損失分のカバーだけでなく、追加のご支援もいただき、おかげさまで2021年に創作体制を充実させて公演を実施できます。さらには関西公演もできます。

この公演はもともと、ほぼ劇団員だけの公演で、アガリスクハウスをモチーフにした作品で、となるとほぼ自分たちの現実を反映する劇になるわけで、ただでさえちょっと特別な公演でした。
一年も引っ張ってスピンオフも作りまくったら、そのウェイトがさらに重くなっちゃいそうで、ちょっと心配ではある(笑)

日程などの追加情報はもう少々お待ちください。

●『12人の優しい日本人 を読む会』

【5月6日(水)前編14:00〜/後編18:00〜@YouTube Live】

これはコロナ禍じゃなかったら実現しなかった企画。あり得なかった出会いでした。
「この状況を喜んでるんか」と言われちゃいそうだけど、でも、コロナによって大きなダメージを受けた演劇界にとっての、珍しく奇跡みたいなイベントでした。もちろん、個人的にもね。

発端は4月20日、『かげきはたちのいるところ』パイロット版の朗読劇のためのリモート稽古を10分後に控え、皆が入室するZoomをセッティングしているときでした。
LINEに「近藤芳正」という驚きの名前からメッセージ。
近藤さんとは、以前見にきて頂いて、劇場で一度二度ご挨拶をしたくらいの間柄。当然、普段から気軽にLINEをするような関係性ではない(聞けば共通の知り合いの観劇巧者の方が繋いでくれたそうで)。

最初は「12人〜をやる東京サンシャインボーイズのメンバーに俺が言うことなんて何もないんじゃ…?」とも思ったけど、Zoomの上で演劇をやるってことなら劇団で経験してる(かげきは〜パイロット版の朗読Ver)ので、そこら辺を担わせてもらいました。

演出として狙ったところは、Zoomから一人一人が退室していくところの雰囲気。個人的に三谷作品はエピローグが好きで、『12人〜』も皆が一人ずついなくなっていくところが印象に残ってる。それと、Zoomのウインドウが一個ずつ減っていくときの情感がマッチするなと思いまして。
個人的にね、物語の情緒をテクノロジーとかデジタルなものとか機械とかで表現するのが好きなんですよね。サマータイムマシン・ワンスモアのエアコンとかね。
カーテンコールは俺も近藤さんも二人して「やりましょう」ということでやったら大好評だった。

三谷幸喜さんが冨坂について言及してくれた瞬間にSNSで知り合いが沸いてたのが面白かったけど、個人的には映像と音のオペでド緊張してて喜ぶどころじゃなかったのでした。だって1万3千人の見てる作品のオペよ?(笑)

この企画のすごいところは、もちろん俺の仕事なんかじゃなくて、脚本の力だけでもなくて演技の力だけでもなくて、奇跡的なコンセプトなんだと思ってます。
世界中みんなが「いつものメンツと会えない」ときに、「かつての仲間が集結」して名作を上演したということ。
おそらく発起人の近藤さんすらそこまで狙ってないと思うけど、再開すること、集まることへの憧れが、この企画をすごいものに押し上げたんじゃないかと。
リモート演劇をお祭りにする、体験にするのって、映像技術じゃなくてこう言うことなんじゃないかと思う。

●『ナイゲン(朗読版)』

【5月30日(水)〜31日(木)@YouTube Live】

Zoomでかげきは〜(パイロット版)を朗読した時からうすうす思っていたけど、『12人〜』の演出をしたら、堪えきれなくなってしまって、やりました。

なんかね、12人〜を褒められれば褒められるほど、嬉しい反面、「くそー!サンシャインボーイズめ…!いいなぁ…!」という嫉妬の気持ちが湧き上がってきてしまいまして笑
そう、とんでもなくありがたい機会だったけど、あれは俺にとって栄光でもなけりゃ夢の達成でもないんですよね。だってあれ三谷さんの作品なんだもん。自分のじゃないんだもん。

ということで、『ナイゲン』をやりました。Zoom→YouTube Liveで。
12人〜の経験と反省も詰め込んで、アップデートしてやるって気概で。
もちろん視聴者数や反響は全然敵わなかったけど、『12人の優しい日本人 を読む会』にかなり負けない、良い芝居になったと自負してます。

やっぱアガリスクエンターテイメントの面々、ナイゲンが異常に上手い。
そしてこの作品の戯曲は、巧くはないけど謎の強さがある。
戯曲には、情報を出す手際とか、進行のスピードとか、伏線の貼り方とか、良いセリフとか、そういったチェックをつけて上手にチューンナップしていくのとは別の次元で、「迫力」みたいなものがあるとハッキリわかりました。

もう包み隠さず言うけど、この作品、やりたい気持ちは常にある。でも劇団でやるにはなにかしらの強い言い訳が必要なんですよね。コロナ禍とか自粛期間とかはそれだった。

でも、またやりたい。

●『Send The Theater〜劇場を届けよう〜』で生配信劇『Masked』

【6月20日(土)〜6月21日(日)@YouTube Live】

サンモールスタジオからの劇場を使っての生配信に挑戦した「Send The Theater 劇場を届けよう」に参加したときのアガリスク作品。

これからの演劇公演は生配信と併用していくのがデフォになりそうだし、せっかくだからその知見を得ようじゃないか、と思って新作を作って参加してみました。

「“マスクの着用を義務付けられた状況でのコメディを考えてみました”とか言いながら仮面舞踏会の芝居をやるのどう?」とかテンション上がって提案したら、参加した熊谷さんも伊藤さんもジャンプさんも顕史郎さんも「…?」とポカンとしてたのが思い出。

顕史郎さんともかなりじっくりガッツリ作品作りをできた(いつもは大所帯だし、短い出番でキュッとしめてもらう役割だし)のが楽しかったのと、作品的には、「俺、こういうホームコメディみたいなの意外といけるなー」という発見でした。

●『かげきはたちのいるところ』ドラマ版

【10月28日〜毎月第4木曜日@観劇三昧】

今年の7月から12月まで丸半年間を費やした、自分としては一番大きな仕事でした。
撮影が9月と12月に分かれてたのもあって、もはや2公演くらい打った感覚。まだまだ6話中3話分の編集作業が残ってるんですが。

もともと、シットコムの映像作品って劇団なら作れるよなー(固定のメンバーが常駐している、長期間に渡ってもなんとかなる)とか思ってました。
いつか、公開収録で(それこそ『HR』みたいに)やれたらなーと思っていたけど、前述の『Masked』の稽古中に熊谷さんと雑談してたら「おや…?できるのか…?」という気がしてきたので、皆に提案してやってみることにした。

……こんなに大変だったとはな!!

6話分書いて稽古するだけじゃなくて、撮影すること、撮影の準備をすること、編集して仕上げをすることがこんなに大変だと思っていなかった。
舐めてはいなかったし、強敵だとは思ってたけど、さらに強敵だった。

でも、なんだか、アガリスク旗揚げの演劇始めたての頃を思い出した。
何もルーティンになってなくて、全部手作りで、役者も全員スタッフになって手探りをしていた頃。

聴者数とか反響とか、そういった結果は芳しくないし、まだまだ頑張らなきゃいけないところで。
作品の反省も、創作過程の反省も、企画そのものへの反省も山積みなんだけど、下手したら普段の演劇公演以上に「劇団やってんな!」って思えた創作でした。

■2話の本編■

■予告編■


●まとめ

…とまぁ、今年も色々作ってこれました。

世界中で大変な目に遭っている人が多かったり、自分も舞台ができなくなったりしたことは悲しいけれど、「コロナ禍」と呼ばれる状況がなかったときより、作品数は作ったんじゃないかと思うくらい。わかんないですけどね。

今年もたくさん応援していただき、誠にありがとうございました。
来年も、天変地異や疫病の有無なんて予想できないけど、どんな状況でもなにかしら作品を作って発表していくと思うので、よろしくお願いします。

まずは『かげきはたちのいるところ』舞台版だな〜

先輩と祖母の訃報

今日は、二つの訃報を聞いた。
ライバルであり先輩だったPMC野郎の吹原さんと、祖母だ。

『かげきはたちのいるところ』の延期と創作継続とパイロット版の一区切りの話とか、『12人の優しい日本人 を読む会』の話とか、『ナイゲン(朗読版)』の話とか、まとまった文章を書きたいこと、書かなきゃいけないことがたくさんあるのだけど、なかなか取りかかれないまま、二つの知らせを聞くことになった。

吹原さんについて

吹原さんは、劇団としてはライバルで、脚本家としては先輩で、作品を作るたびにちょっとどこかで意識している人だった。
最初に知り合ったのはインターネット上?かなにかで、『お父さんをください』をやたら褒めてくれたのを覚えてる。

ちゃんと関わったのは、黄金のコメディフェスティバル2014。
その前年、全くお声がかからなかった(いま考えると当たり前)このイベントに誘われて、勢い込んで出て、吹原さん率いるPMC野郎に負けて準優勝だった。
作品的には、これまたいま考えると納得の結果なんだけど、うん、悔しかったな。

その翌年『七人の語らい(ワイフ・ゴーズ・オン)』をつくれたのも、前年の悔しさと、反省があったからだと思う。
「もっとドライに“笑い”を突き詰めなければ」
「もっと“自分たちは何者か(=自分たちの表現)”を問い直さなければ」
そう思って作った作品を、客席で見て笑ってくれて、悔しがってくれて、ガッツポーズした瞬間のことは今でも覚えている。

その作品で念願の優勝をしたわけだけど、その年は吹原さんたちはもう卒業してて出てないんだよな。
いつか舞台で、劇団同士で、また一緒にやってリベンジしたい。その思いはずっと持ったままだった。
劇団主宰として、今も、これからもライバルです。

吹原さんとのご縁はそれだけじゃない。
コメフェス2014の時期に所属した脚本家事務所の先輩でもあって、沢山仕事に誘ってもらったし、色々教えてもらった。
ショートアニメの『ワールドフールニュース』もそうだし、初めて書いた実写のドラマ『怪獣倶楽部』も吹原さんに途中の一話を分けてもらって担当したのだった。
途中、劇団の公演と見事にバッティングしてギブアップしかけた時、「俺も劇団のとかぶっていてヤバいから手伝ってもらおうと思ったんだ…気持ちはすげーわかるから頑張ってくれ…!」と励ましてもらって、なんとか書き上げた。
オンエア見たら自分の映像脚本の下手さにずっこけたけど。

ある時、友人のコメディ作家とも話したことがある。
演劇から始めて外部のメディアの脚本も書く人って、大抵どっちかに比重が偏っちゃう。友人はメディアの方だったし、俺は劇団の方だったし。
そんな中で「吹原さんって両方とも同じくらい全力でやっててすごいよね」と。
そう、両方あれだけ力入れてやってる人って、本当になかなかいないんだよ。

劇団の活動においては、自分と塩原さんのことを特に気にしてくれていた。
冨坂と塩原の「劇団の仲間で、初期メンバーで、ちょっと先輩」っていう関係が、そして一旦劇団から離れるっていう決断が、吹原さんと竹岡さんとも重なったからかもしれない、
塩原さんが休団する時は心配してくれて、今回の公演(延期になっちゃいましたが)でまた一緒にやるときは自分のことのように喜んでくれて。
時を同じくしてPMC野郎に竹岡さんが出るってなったときはこっちも何故だか嬉しかった。

今日、PMC野郎の登紀子さんから連絡をもらって「可愛がってるって知ってたから」と言われて、ようやく認める。
俺としてはライバルを気取っていたかったし、吹原さんもそこは一線を引いて尊重してくれてたけど、うん、可愛がってもらってたんだよな。

作品を作る時、お客さんはもちろんのこと、「同業者のこの人に見せたい」みたいな気持ちがある。
俺の場合、どっかで吹原さんのことは意識してたし、特に映像媒体だとなおさらそうだった。
勝手に、どこか兄的なものを感じていたのかもしれない。

語りだすとキリがないな。
俺くらいの仲でもそうなんだから、ご家族の方、劇団員の方の心痛はいかばかりだろう。

とりあえず、働きづめだった吹原さんには「お疲れ様でした」と言いたい。あとは「こっちはもうちょっと頑張ります」と。

祖母について

こんな長々と訃報について書いて、まさか続くとは思わないけど、続く。
祖母が亡くなった。

祖母は何年も前から、それこそ十数年前に実家を出た(=実家がなくなった)あたりから老人ホームに入っており、認知症も進み、ここ何年かは俺のことも認識できなくなっていた。
それもあったり、母も亡くなったりとか、仕事が忙しいとかで全然会いにいけていなかった。

数日前、離れて住んでいる父から「祖母の体調がピンチ」と聞いていて、ちょっとは覚悟していた。
だから、吹原さんの訃報と違って、驚きやショックがあるってわけではない。
ただ、喪失感があるだけだ。

実家があったときは二世帯住宅で…というか正確にいうと祖父母宅に我々家族が押しかけて、途中から二世帯住宅になったような格好で、同居していた。
祖母はお茶の先生で、料理の先生で、その家でもお弟子さんをとって和室でお茶を教えていた。当然料理も上手かった。
たまにご飯を作ってもらうとき、食べる側としては十分美味しいのに、祖母的には100点じゃないらしく、自分なりの反省ポイントをつぶやいているのが印象に残っている。

そのときに作ってもらった料理について、とりわけ「天ぷらや漬け丼のコツを教えて」と約束していたのだけど、結局叶わないままだったのが少し寂しい。

祖母のエピソードは、実は結構演劇づくりで使わせてもらっている。
もはや誰が覚えているかわからないけど、2011年にやった『大空襲イヴ』という作品の「お弁当を作っていって数寄屋橋で待ち合わせて日比谷公園でデート」というエピソードは、祖母から聞いた戦時中の恋愛の話だ。
今考えりゃ当たり前の話だけど、聞いた当時は「戦時中×恋バナ」が新鮮で、これは…!と思ったものだった。
ちなみにその当時付き合っていた人は海軍省に勤める軍人さんで(はい、ここら辺で「あぁ、だから日比谷公園ね」となりますね?『発表せよ!大本営!』に出ましたね?そこらへんの位置関係)、内勤だったのだけどガダルカナルに何かを運んでいる最中に戦死されて、その後に祖父と結婚して俺につながってくるみたい。

そういや『発表せよ!大本営!』の「綾子」は祖母の名前からとったのだった。大空襲イヴとはエピソードは違うけど「戦時中×恋バナ」といったら祖母のイメージなのかも。

最後になるけど、このやたら年季の入った中華鍋は、祖母が天ぷらを揚げていた鍋だ。
実家を出る時だか、少し経ってから母経由だかは忘れたけど、祖母が何十年も使っていた中華鍋を譲り受けて、今でも使っている。
本当は持ち手のあるタイプの中華鍋(北京鍋)の方が使いやすいんだけどなーとかちょっと不満も言いながら、分厚いミトンで掴みながら、中華料理をよく作る。
今度、天ぷらを揚げてみようと思う。
教わりそびれたので、コツはネットで検索しながら。

第28回公演『かげきはたちのいるところ』のお知らせ

さて、コロナウイルスによって様々なライブの興行が色々な決断を迫られている中ではありますが、アガリスクエンターテイメントの次回公演『かげきはたちのいるところ』は、時期がまだ結構先なのもあるので、今のところは終息を祈りつつ予定通り上演する方向で準備中です。

詳しくはこちら

そして、3月1日(日)からチケットを発売しますので、宣伝を兼ねてブログをば。

どんな話かというと、これです。

極左暴力集団のゆるふわホームコメディ!

15周年イヤーに突入したアガリスクエンターテイメントの新作公演は、久々出演の塩原俊之含む劇団員と、劇団員より本公演に出てる斉藤コータ(コメディユニット磯川家)という最もコアなメンバーでお送りする、アガリスク色濃厚な一本!
現代に生きる過激派左翼団体の若者達がルームシェアする一軒家で巻き起こる、生活感たっぷりの珍騒動!?
オルグ!ゲバルト!モロトフカクテル!
来週も総括総括ゥ!

こんなチラシの公演で、

こんな内容の公演です。

あとは、この公演について思ってることをちょっと語りますね。
長いし、勝手に熱くなってる系のやつなので、見たい方だけ展開してね。

作品名『アガリスクエンターテイメント』と名付けたい
セルフタイトルのアルバムってあるじゃないですか。
バンド名を冠したアルバム。
THE BLUE HEARTSの『THE BLUE HEARTS』とか、米米CLUBの『米米CLUB』とか。
他にもロックバンドの1stアルバムとかに多いのかな。

たまに、そんな感じで劇団名を冠したくなる作品があります。
アガリスクだと『七人の語らい(ワイフ・ゴーズ・オン)/笑の太字』とかもそう。
たぶん、本作は、今まで以上にそういう公演です(まだ作ってないけど)。

もちろん、どんな作品も、最初のアイデアを思いついてから「この作品は劇団の本公演で上演するのに合っているのか?」というフィルターを通して、ジャッジしてから公演を決めています。
だから「劇団らしさ」はクリアしているものばかりです。
とはいえ、「ゲシュタポが自分の身分隠しながらユダヤ人の恋人を匿っている」っていうあらすじだったり、「日本軍の報道部が嘘の大本営発表を通すために四苦八苦するお仕事ドラマ」っていう構造だったり、そういった作品の核がありきで、それを劇団でやる意義というフィルタにかける、ってプロセスで企画が立てられています。

その点、本作は違います。
「いまのアガリスクエンターテイメントらしさ、今後やり続けていく“自分たちの表現”とは何だろうか?」というところからスタートした作品づくりです。

その結果、自分が国府台シリーズ以外で実体験として語れるもの(ちなみに国府台シリーズはアガリスクの体験っていうか冨坂の固有の体験の側面が強いんだけど)として「アガリスクハウスでのルームシェア」という題材が出てきました。いつかは語りたいと思ってたし。
それを、我々にとっての劇団活動を何に置き換えたら成立するか、どういう集団がルームシェアをしていたら面白いか、を考えた結果「現代に生きる過激派左翼団体の若者がルームシェアをする」という設定に行き着きました。

そこからさらに「“過激派”だからこそあえて“ゆるふわ”にしよう」とか「若者集団の隆盛と崩壊をテーマにしよう」とか「1話完結のホームコメディにしよう」とか、そんな要素が付け加えられていって、この「極左暴力集団のゆるふわホームコメディ」という設定が出来上がりました。

つまり、出発地点が、軸足が、今まで以上に「アガリスクエンターテイメントという劇団」にあるわけです。
自分達の体験をベースにしてるし、皆が今の自分の状況を乗っけられる(物語に反映される/されないに関わらず)、そういう作品なのです。

そういった意味で、『アガリスクエンターテイメント』ってセルフタイトルをつけてもいいかな、と思える作品です。小っ恥ずかしいからつけないけど。
(でもそういや最初の企画書は仮題『アガリスクハウス』だったな)

あとは、まぁ、あんまり広言するのも野暮なので言わないけど、久しぶりに塩原俊之と一緒にやるってのも…あるよねぇ?そりゃあ。
「ドメスティックなメンバーで、劇場が小さくてもいいからロングラン公演やろうぜ」って話は結構前から劇団会議で出ていたのだけど、もし塩原さんが乗っからなかったら、自分達をモチーフにしたこの作品はやってなかったと思う。(ちなみに「若者集団の隆盛と崩壊の話」って言ったのは彼ね。まぁ俺ももともとその手の話は好きではあったんだけど)

そんな、「今のアガリスクエンターテイメント」をギュッと閉じ込めたような作品になると思います。
でも、「ずっとこの演目をやり続ければいいんじゃない?」って演目を作るつもりでやります。
そして、その二つって矛盾するようで多分相反しないんだよな。

* * *

ちなみに、興行的にも劇団の今後を占うような公演です。
ここ最近は大きめの劇場で一週間公演をやっていたのの反動で、おなじみのサンモールスタジオで二週間公演になりました。
規模を優先するのか、期間を優先するのか、今回で色々考えるんじゃないかと思います。

そしてもう一個言っておきたいのは、結構な大勝負だぞ?って点です(笑)
「劇団員のみでギュッとした作品づくり」っていうと、興行規模的には攻めてない、実験的な公演に見られるかもしれないですけど、もうね、全然違いますよ、と。
(ほぼ)劇団員のみで、『わが家の最終的解決(再演)』とか『発表せよ!大本営!』以上に沢山のお客様に来てもらえないと赤字確定っていうね。ぎゃー。
「このメンバーでこの企画ができる喜び!」みたいなのに目が眩んでいた我々ですが、霞みがかった景色の奥にはそんな厳然たる事実が立ちはだかっていたのでした(いや、自分らで組んだんだけどさ)。
あぁ、なにもそんな泣き言が言いたいわけじゃなくて。
そういう、興行的にも我々が飛躍するか衰退するかの勝負の公演です。良かったら応援してください。
面白いもん用意しとくので。

国府台ダブルスで国府台高校シリーズを一区切りにしたアガリスクの、新たな一歩です。
上手くいけば、この「かげきは」ワールドが国府台に続く新しい作品世界になるかもしれないし、1話完結の映像のシットコム作るかもしれないし、妄想は膨らみます。
アガリスクの新たな挑戦。応援していただけると幸いです。
劇場でお待ちしております

主宰・脚本・演出 冨坂友

公演情報

アガリスクエンターテイメント15周年記念興行・第28回公演
『かげきはたちのいるところ』
脚本・演出:冨坂友

【日程】

2020年4月29日(水)〜5月10日(日)
全17ステージ

【タイムテーブル・日替わりゲスト】

4月29日(水)19:00★…徳田開
4月30日(木)19:00★…三遊亭ぽん太
5月1日(金)19:00★…菊池泰生
5月2日(土)13:00/18:00…さいとう篤史(ジョナサンズ)
5月3日(日)13:00/18:00…古屋敷悠
5月4日(月)13:00/18:00…東直輝(悪い芝居)
5月5日(火)14:00…木内コギト
5月6日(水)14:00…加糖熱量(裃-這々)
5月7日(木)19:00…山田健太郎(やまだのむら)
5月8日(金)14:00/19:00…目崎剛(たすいち)
5月9日(土)13:00/18:00…川上献心(劇団風情)
5月10日(日)14:00…高木健(エンニュイ)

【会場】

サンモールスタジオ
(〒160-0022 東京都新宿区新宿1丁目19-10 サンモール第3M B1)
東京メトロ丸の内線「新宿御苑前」駅・2番 大木戸門口 徒歩3分

【出演】

淺越岳人
伊藤圭太
榎並夕起
鹿島ゆきこ
熊谷有芳
塩原俊之
津和野諒
前田友里子
矢吹ジャンプ(ファルスシアター)
(以上アガリスクエンターテイメント)
斉藤コータ(コメディユニット磯川家)

【料金】

一般料金…4,000円
前半料金…3,800円(★の回)
富豪席…7,000円(良席確保・特典付き)
大貧民席…3,000円(見切れ・後方の可能性あり、直前の入場)
高校生…1,000(要本人確認書類提示)

【割引】

貧民割引…500円引き
リピーター割引…1,000円引き
旅割引…1,000円引き
※詳細は特設WEBをご覧ください

【ご予約】

カンフェティ(事前精算)はこちら

CoRichチケット(当日精算)はこちら

【詳細・お問い合わせ】

公演特設WEBページ
http://kagekiha.agarisk.com

Eメール
info@agarisk.com

2/23 書いて劇団会議

青春高校ドラマを書いて、某秘密企画の超短編台本をザクザク書いて、劇団会議。

舞台とかコントみたいに役者の演技がメインとは限らないけど、でもまぁ皆で台本をどんどん読み合わせていくのは楽しい。

それから細かい打ち合わせ。
秘密企画のも、28回公演『かげきはたちのいるところ』の制作周りも。

テレビの仕事と、劇団のごっつい長編公演と、劇団のプチおもしろ企画の3種類の台本作業が並走していて、まぁ大変だけど楽しい。バランスは取れている。

なんて言ってられるのも今のうちなのかもしれない。


会議は楽しく終わったけど、皆に相談しようと思っていたことをすっかり忘れていたことに帰宅してから気づいた。


近況(久しぶりにドラマの脚本書きます/肉を焼く/アガリスク次回公演)

久しぶりにTVの仕事です。

青春高校3年C組のドラマ『あなた犯人じゃありません(仮)』に脚本で参加することになりました。
30分くらいの尺の1話完結のミステリードラマ。
まさかの4月クール。

先日から打ち合わせがはじまり、絶賛執筆中です。

普段は舞台でコメディばかり書いてるけど、今回は久々のテレビで初のミステリーなので勝手が大変だけど、最近の脚本的マイブームがドラマとか短編なので、その経験を生かせたらなーと。


あとそれとは別の超短編も書いている。これは淺越とか伊藤さんとか津和野くんと手分けしつつ。

こっちの方がお目にかかるのも情報公開も遅くなるかな。
お楽しみに。


プライベートでは度々肉を焼いている。

家で厚手のフライパンで焼く場合、牛肉より豚肉の方が成功率高いのなんでだろう。 原理は一緒、部位もだいたい一緒のハズなんだけどな。

自炊にしちゃ贅沢だけど、まぁ外食に比べたらね。
肉を焼くというエンタメ。


そしてアガリスク次回公演『かげきはたちのいるところ』も進行中。

まだプレ稽古数回だけだけど、楽しくてしょうがない。

ここ最近稽古ないからあれだけど、創作過程はどんどん上げていきます

『かげきはたちのいるところ』公演特設ページ

 

ダブルで実行中

だいぶあいてしまいましたが、現在、国府台ダブルス『いざ、生徒総会』『卒業式、実行』の二本立て公園の本番中です。

残すところあと1/26(日)と27(月)の2日間4ステージ、各作品2ステージずつです。
早い!もう終わっちゃう!

おかげさまで両作品とも初演を超える評判で、はっきり言って大好評いただいております。まぁ好評しかネットには流れないってフシはあるけれど、今んとこそれを信じさせてくださいよ。
一日に両方上演するようになってからは、ダブルで観劇していただく方も結構沢山いて嬉しい限り。

 

『いざ、生徒総会』を見てると卒実目線で「各話に主人公がいて最後集まるのズルいよなぁ」と嫉妬に近い感情になるし、『卒業式、実行』を見てるといざ〜目線で「やっぱぶっ続けで最後までいく一体感だよなぁ」と嫉妬に近い感情になる。 情緒不安定ダブルス。

明日というか今日1/26(日)は14:00から『卒業式、実行』、19:00から『いざ、生徒総会』です。
どちらもほぼ完売で、当日券が若干枚数出るのか出ないのか…?詳しくは朝、filamentz公式のTwitterをご確認ください。

で、1/27(月)の千秋楽はまだまだご予約可能です。ぜひ最後を目撃しに来てくださいませ。

詳細:公演特設ページ

ご予約:チケットペイ


あと、国府台ダブルスの初日に、アガリスク次回公演の情報も公開されました。

 

劇団員とコータさんという超コアなメンバーで挑む、極左暴力集団のゆるふわホームコメディ『かげきはたちのいるところ』。
ゴールデンウィークを丸々使う、サンモールスタジオ2週間ロングランです。

こちらはまた追って。

1/12 卒実一日稽古と撮影

朝から販売用パンフレット的上演台本?用の写真撮影。
白黒だけど、ガッチリ製本して、冒頭に登場人物紹介の写真付きの台本を販売するのでその撮影。卒実編。

そして、完本した改稿版台本のクライマックス稽古。
ドラマとして、物語的な意味とかを突き詰めるってより、ネタとして、段取りとしてザクサク詰めていく。

そして、音響の久郷さんも来たので、クライマックスの1/4くらいの展開を通してみる。

ドラマ的にここで締めるぞ、とかはまだまだ改良の余地がある。
でも、ちゃんとアツいし、アガるところはアガるし、ネタとしても面白いと思う。
序盤で関係性をキチンと伝えて、適切な速度でここにいけば、ちゃんと面白い。ド派手なバックステージコメディである。

ただ、長いんだよな…終盤1/4の展開で40分かかっちゃってどうしようだ。
これからカット祭りが開催される。

ただ、このカットでネタを損なわずに圧縮していく作業、俺はそんなに嫌いじゃない。セリフ覚える役者さんは大変だろうけど。
煮詰めて味を濃くしていく感じ。


国府台ダブルス、『いざ、生徒総会』『卒業式、実行』共にギュンギュンに作っています。
そして、チケットも売れてきています。
両作品ともS席は完売(卒実はまだ数枚ある?)。

『いざ、生徒総会』は1/25(土)14:00の回が全席種とも残席少なめ。
『卒業式、実行』は1/26(日)14:00の回が全席種とも残席少なめ。

ぜひ見逃して欲しくないお祭り興行。
「学園モノ」ってより「民主主義モノ」なコメディ二本立てです。

1/6 今日も両作品稽古

朝から稽古場に入って作業して、そのまま『いざ、生徒総会』も『卒業式、実行』も稽古。

『いざ、生徒総会』は第2話細かく返して、通し稽古まで。
もっと各要素のつなぎをタイトに、ネジを締めたら味は濃くなるはず。
でもモノローグ+着替え+転換っていうややこしい手を、池谷くんが余裕でこなすからそこは安心している。

『卒業式、実行』は序盤の榎並田中を固める。
そして終盤のお話がガッと動くところ、中田先生登場Part2。
話者を変えたり根本の国府台的思想を話したりあーだこーだ揉んだ。