AC5 エクストリーム・シチュエーションコメディ(ペア)終わりました

真面目に書くよ!長いよ!
新宿コントレックスVol.2無事終わりました。
ご来場頂いた皆様、遠くから(Ustとか?)で応援してくれた皆様、誠にありがとうございました。
今回は初めてプロデューサーではなくイチ参加団体の作・演として参加した。ま、実際舞監やってたので、当日の忙しさとか立ち位置はそんなに普段と違わなかったかもしれないけれど、イベントを終えての感覚が全然違う。
今回は、

『エクストリーム・シチュエーションコメディ(ペア)』がウケて良かった。

この一言に尽きる。
見ていなかった人向けに簡単に説明すると、海外ファルス風シチュエーションコメディ(レイ=クーニーとかそういうやつ)を、無理やり二人で上演する、というネタだ。
登場人物が5人必要なネタを、二人が「ヘンリー」「ジョージ」などの役名の書かれた帽子を被ることでローテーションしながら演じ分けていく。
で、途中、演じ分けたり二人で再現するのが無理なときに、素の顔がハミ出したりする、っていう、つまりは「『シチュエーションコメディを二人で上演しなければならなくなった奴ら』というシチュエーションコメディ」である。
アガリスクエンターテイメントの団体紹介に、
シチュエーションコメディへの愛憎を原動力に、その解体や再構築などの研究を行う。
とある。
この、シチュエーションコメディというジャンルを相対化して外から見たり、「無理してやる」っていう部分は、まさにアガリスクエンターテイメントのこのジャンルへのスタンスを象徴しているネタだったと思う。
自分達は、いわゆる嘘ついて誤魔化して勘違いして~のファルス型シチュエーションコメディをやりたくて演劇を始めたのだけど、何年かやってきて、他の新鮮な演劇表現や他の笑いの表現を見るにつけ、もはや素直にこのジャンルに上演することが出来なくなっている。
ベタすぎる、そのわりにシンプルじゃない、上演までの物理的ハードルが多いetc…といった欠点も沢山目に付いてしまう。
だけど、やはりこのジャンルをやってしまう。特に俺は、このファルス型シチュエーションコメディとの距離感、比較で全ての物事を捉えてしまう節がある。演劇見ても、会場見ても、ニュース見ても。
だから、誰よりも疑った目で、シチュエーションコメディの嘘を暴いて、余計な部分を剥ぎ取って、逆に普通やっちゃいけない事をして、いじくり回してこういう作品をやっている。
今回は、セットを省いてパイプ椅子だけを出し、二人で慌ただしく役を取り替えるところで笑わせ、と思いきや役(世界観も)をはみ出て発言するところで笑わせ、と言いつつ中身に書かれた勘違いネタでも笑わせる。
そんな普通じゃない事をしつつも、引いて見ると「~~っていう状況におちいった奴らの奮闘」という、シチュエーションコメディの本質的なものになるといいな、と。
…で。
団体紹介の続きに
しかし結局、誰もが普遍的に笑える「喜劇」を作ろうとする傾向がある。
と銘打っている以上、ウケないといかんわけです。変なことやって「研究だ」と言い張っても、ウケないとそれは「シチューションコメディを批評する演劇」になってしまうので。おれは「シチュエーションコメディを批評するシチュエーションコメディ」がやりたかったので、そこが結局一番のハードルだった。自分たちがやってるコントイベントに出すものだしね。
作り方は、中身の架空のシチュエーションコメディを冨坂が書いて稽古場に持っていき、稽古場で「歌割り」ならぬ「役割り」しながら書きなおして…っていうものだったので、すごく時間がかかった。またしてもギリギリまで台本が代わり続けたし、役者二人はさぞ大変だったと思う(二人で16ページとかの台本を数日でだから、そりゃそうだよなぁ…自分の役だけ追って覚えるとかも出来ないし)。
コントレックス当日のゲネでは冒頭の普通間違えないようなところで台詞飛びまくるし、全体的に何をやるネタなのかわからない仕上がりで、実はものすごい焦ったのだった。
そもそもがお客さんにいろんな情報を覚えてもらわないと成立しないコメディを、一人数役演じるわけで、冒頭からこのネタの大枠、ルールがわからないと本当にわからないし笑えないのだ。
でも本番は、前にやったコーヒーカップオーケストラさんが宣言どおり「いい仕事」してくれたので客席も暖まり、フランクに喋ってから始めたらありがたいことにすげーウケました。
これで、見てくれた方からは今までのような前座団体のイメージは払拭できたのじゃないかと思う。
その後いろいろな感想に目を通すかぎり評判も良く、これはアガリスクの代表短編が一つ出来たな、と少し自信になった。が、おれは当日舞台袖に入ることになってしまい、これのちゃんと出来てるところを目では見ていないんで、また見たい。
※追記
我々よりも演技上手い人は星の数ほどいるし、人を笑わせる地力がある人も数え切れないほどいるし、屁理屈こねたら面白い人も山ほどいる。けど、多分このネタを作れるのはアガリスクだけだし、今のところ淺越塩原しか出来ないはずだぜ、発送と歩んだ道的に。へへへ。

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