このとっても説明の要る物語を、1時間半〜2時間の中でどうやって描くかだ。
カテゴリー: 日記
紅白旗合戦作ってます その1〜準備〜
『紅白旗合戦』はじめます
アガリスクエンターテイメントの次回公演の情報第一弾を発表した。
第20回公演『紅白旗合戦』。
もう20回にもなるのですね、と遠い目。
まぁ、大学時代に経験ゼロから初めて20回目、他の人で言うなら演劇サークルでの1作目から数えて20回目、ということだから、9年やってりゃ珍しいことでもないのだけど。
説明文にも書きましたが、“『ナイゲン』に続く会議モノ”でございます。
といっても、会議なところがナイゲンと共通しているのではなくて、ナイゲンと同じく僕の高校時代の経験をもとにした国府台高校シリーズの第二章です。そして、おそらくシリーズの最終章です。
中身は、「卒業式での国旗・国歌を巡って教師と生徒が真っ向からぶつかる全面対抗戦」です。
たぶん多くの人に馴染みが無いだろうし、デリケートな問題だし、せっかく最近興味もってくれたお客さんに引かれそうな気がするので、公演情報を発表するのに今までで一番ビビりました。もう後には引けねぇな。
でも、やっぱり、自分にしか作れないものを作らないとダメだ、と思ったので、やります。
『ナイゲン』をやって以降、『時をかける稽古場』やって、コメフェスで『出会わなければよかったふたり』やって。それぞれの作品に関しては気に入ってもいるし、評価してもらってありがたいと思ってます。『時をかける稽古場』のタイムマシンを使った笑いの取り方とかは更新するのが難しいくらい面白いと自負もしてます。
でも、なんだか、どんどんマイルドな方向にシフトしている気がしていて。
『ナイゲン』は色々な面で愛して頂いていて、それはとても有り難いのですが、自分的に一番価値を置いているところは、3年3組どさまわりの周辺の物語です。彼の唱える「自治」「国府台高校論」であり、それが正しい形で否定されるところであり、その上で大事なことが継承されるところです。
これは(皆様的には「知ったこっちゃねぇ」だとは思いますが)、僕の入学前から卒業後まで続いていた国府台高校ストーリーの集大成の結論で、多分一番自分の意見が、説が、込められている物語です。
それに比べて、演劇として、コメディとして納得がいっている部分はあれど、『時をかける稽古場』も『出会わなければよかったふたり』も、ここまで自分自身を注ぎ込めてなかった。体重が乗った物語ではなかった。
こと脚本で最優秀賞を頂いてたり、気に入ってくださったお客様が多かっただけに、すごく言いづらいのですが、すいません、言わせてください。特に『出会わなければよかったふたり』は、それが顕著でした。
グランプリが獲れなかったりと色々ある中ですが、結局コメフェスに関しての一番の反省点は、そこだと思っています。
だから、この作品に踏み切ることにしました。
ナイゲンにおけるどさまわりの物語のもとになっている体験は、僕の高校時代の内容限定会議での思い出ではありません。今回の『紅白旗合戦』のモデルになった、卒業式の国旗・国歌の問題です。
卒業式実行委員としてこの問題の渦中を体験した自分が、在学中に思っていたことを投影したのが、ナイゲンの重要キャラクター「3年3組どさまわり」でした。
なので、いつかは「卒業式の国旗・国歌を巡って先生と生徒が話し合う芝居」そのものをやろうと思っていました。
そして、コメフェスを経て、ちょうど卒業シーズンの3月に本公演をやるという状況で、思いました。
「今でしょ!」
(↑もうこの台詞自体が今じゃない感満載なのですが)とりあえず、そういうことです。
勿論、自分の体験を描かないと体重が乗らない、ってわけじゃあないとは思います。そんなこと言ってたら作家としてやっていけないわけで。
でも、おそらく他のどの作家も体験していない実体験があるなら、珍しい青春のエピソードがあるなら、やらない手は無いですよね。
そして、コメフェスを経て、劇団としても「ニッチさを忘れちゃいけない」と思ったわけで、だったらGOだよね、と思って決めました。
『出会わなければよかったふたり』を気に入ってくださったお客様。毛色は違いますが、これが一番本音のアガリスクエンターテイメントです。試してみてください。
『時をかける稽古場』を気に入ってくださったお客様。厄介な思想の話に見えるかもしれませんが、本作は時かけ以上に、登場人物がルールを駆使し、策を練りまくる「企み系コメディ」にします。
『ナイゲン』を気に入ってくださったお客様。ナイゲンのどこの部分を気に入って頂いたかはわかりませんが、冨坂的には真の意味でナイゲンの発展系です。ナイゲンを愛してくださった方は是非一度観に来てください。
それ以前のアガリスク作品を気に入ってくださったお客様。ご無沙汰しております、物騒な設定のアガリスク作品が帰って来ました。
記念すべき20回目の本公演にして、過去最大の公演にして、最も挑みがいのある山です。
そして何より、他じゃ絶対にやらないコメディになります。
皆様、ぜひぜひご来場下さいませ。
情報は順次アガリスク公式WEBサイトで公開します。
基本的に、トップページの赤白のバナーをクリックして頂ければ、一番新しい情報に行きますので。ご期待下さい。
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アガリスクエンターテイメント第20回公演
『紅白旗合戦』
■日程■
2015年3月18日(水)~29日(日)
■会場■
サンモールスタジオ(「新宿御苑前」徒歩5分)
■概要■
今度の会議は教師vs生徒!議題は、日の丸・君が代!
アガリスクエンターテイメントの記念すべき第20回公演は、代表作『ナイゲン』に続く会議コメディにして、卒業式での国旗・国歌を巡って教師と生徒が真っ向からぶつかる全面対抗戦。
裏切り!密約!権謀術数!あの手この手を駆使して論陣を張る両者によって、本来は歩み寄る為に設けられた交渉のテーブルは、思想・良心・自治・命令・愛国心・愛校心の渦巻く泥沼に沈んでいく…!
デリケートでアンタッチャブルな題材を、「真面目なほど滑稽に見える」シチュエーションコメディのフィルターを通して描く、政治・青春・群像・会議・シチュエーションコメディ!
■出演■
淺越岳人
鹿島ゆきこ
塩原俊之
沈ゆうこ(以上アガリスクエンターテイメント)
加藤隆浩
川添美和(劇団海賊ハイジャック)
菊地奈緒(elePHANTMoon)
熊谷有芳
斉藤コータ(コメディユニット磯川家)
津和野諒
野澤太郎(劇団東京ペンギン/コントユニットT@kuma)
前田友里子
ほか
■詳細■
ひとまず こちら から。
アガリスク、通販はじめました。
アガリスクエンターテイメントは11月8日をもってWEBでの通信販売「アガリスクSHOP」を開店いたしました。
過去公演のDVDや台本、これから新しくつくるTシャツなどの劇団グッズを販売していきます。
(↓↓↓以下の画像をクリック!↓↓↓)
いやぁ便利な時代になったもんで、クレジット決済やコンビニ払い、代引きなど、多様な決済方法を選べるWEBショップが作れました。
見逃してしまった公演(ウチのDVDは記録映像とかじゃなくわりかし気合入れて撮影・編集してるのが2,000円です)、会場で見逃してしまった商品がある方、是非是非覗いてってください!
なお、一番のオススメ商品はこちらです。
『時をかける稽古場』DVD!(¥2,000)
先日の黄金のコメディフェスティバルのグッズコーナーで新発売した、今年6月の最新の本公演です。
内容は、ご存知かもしれませんが、若手劇団の稽古場内のみで行われる、みみっちくも壮大で緻密な時間移動コメディ。
それを、客席からは絶対見えない画角も含めた計5台のカメラで撮影し、芝居の細部までバッキリ編集した、劇場中継としてもかなり確かな出来映えになっております。(撮影&編集のシガラキの細居さんは映像製作のバリバリのプロであると同時にコント劇団主宰でもあるので、もうその「わかってる~!」っぷりといったら無いですよ。最高っす)
あと、それと対称的なくらい素朴な、アガリスクメンバーによるオーディオコメンタリーがついています(純粋にイチ観客としてキャッキャしてますが、たまに裏話を話します)。
(ほーら、酔っ払った斉藤コータと沈ゆうこもオススメしてます)
送料込みでもチケット代と同じ・もしくは安い、お得な2,500円での販売です。
劇場でご覧になった方も、どうぞこの素敵撮影・編集とコメンタリーで、複雑怪奇な時間移動の細部を見てみて頂ければと思います。おすすめです!
なお、そのほかにも代表作『ナイゲン』の2013年版のDVDも販売しております。
2012年版のフル映像(これ)をYouTubeでご覧頂いた方も沢山いらっしゃるみたいで、それはそれでありがたいのですが、是非この2013年版を見てみて下さい。単純に演目として2013年版の方が面白いのと、あとはやっぱり客席が三方向あったので見てなかった客席からの光景をお楽しみいただきたいので。
そして過去公演の台本も販売中です。DVDと合わせて読むと「もとはこう書いてあったのがこう演出されたんだ!演じられたんだ!」という発見があるかもしれません。
今後は新しい劇団Tシャツや今後の公演のグッズなども追加していきますので、どうぞ宜しくお願いします。
アガリスク次回に関する決意のみ、情報無し記事
黄金のコメディフェスティバル2014終了しました
ご挨拶が遅くなりまして、そしてブログ自体だいぶご無沙汰ですみません。
アガリスクエンターテイメントが出場していた黄金のコメディフェスティバル(2014年9月18日~9月29日)は無事に全日程を終了致しました。
ご来場頂いたお客様、応援してくださった皆様、各出場団体及びスタッフの皆様、審査員の皆様に厚く御礼申し上げます。
そして、本フェスティバルは賞レースということで、観客投票と審査員投票でグランプリはじめ様々な賞を競い合っていたのですが、アガリスクエンターテイメント『出会わなければよかったふたり』は作品が優秀作品賞、冨坂友が最優秀脚本賞を受賞致しました。
他の各賞の受賞者は以下です。
~黄金のコメディフェスティバル2014 受賞者一覧~
《最優秀作品賞》(グランプリ)
ポップンマッシュルームチキン野郎『殿はいつも殿』(しんがりはいつもとの)
《優秀作品賞》(準グランプリ)
アガリスクエンターテイメント『出会わなければよかったふたり』
《最優秀演出賞》吹原幸太(PMC野郎)
《優秀演出賞》細川博司(バンタムクラスステージ)
《最優秀脚本賞》 冨坂友(アガリスクエンターテイメント)
《優秀脚本賞》吹原幸太(PMC野郎)
《最優秀俳優賞》わかばやしめぐみ(おぼんろ ウド役)
《優秀俳優賞》(五十音)
上杉逸平(バンタムクラスステージ 森ノ屋泉岳役)
末原拓馬(おぼんろ グギャ役)
土屋兼久(バンタムクラスステージ マネージャー役)
CR岡本物語(PMC野郎 塩麹宗肉役)
《鈴木聡賞》土屋兼久(バンタムクラスステージ マネージャー役)
《西田シャトナー賞》伊藤亜斗武(ゲキバカ)
《手塚宏二》賞
新原美波(ゲキバカ ミク役)
日高ゆい(8割世界 トモちゃん役)
《高校生審査員賞》ポップンマッシュルームチキン野郎
《観客賞》ポップンマッシュルームチキン野郎
9年前に、周りを演劇に囲まれていない環境で演劇をはじめ、と同時にド素人のまま劇団を立ち上げをはじめ、この度初めて賞を頂きました。 それが「黄金のコメディフェスティバル」というコメディの賞であることは大きな喜びです。
しかし、残念ながら最優秀作品賞(グランプリ)を受賞することが出来ませんでした。どう取り繕っても2位です。コメディ劇団を名乗ってやってきて、初めてこういったタイトルに絡めるタイミングで、いま一歩最優秀に届かなかったのがとても悔しいです。
また、脚本賞で最優秀を頂くことは出来ましたが、僕個人の力だとは全く思っていません。
こういう発言って授賞式につきものの常套句みたいなのでアレですが、今回の『出会わなければよかったふたり』は、本当に出演者に書かせてもらった脚本でした。
執筆段階から出演者がアイデアを出し、出来たものに口も出し、肉体化し、粘りに粘って、本当の意味で“皆でつくった脚本”です。
だからこそ、「皆で勝ち取った最優秀脚本賞」としては嬉しく思う反面、その苦労・心配・迷惑をかけた皆を俳優賞や最優秀作品賞で壇上に上げることが出来なかったのは心底悔しいです。
しかし、こうしてフェスティバルに参加して、今までアガリスクを観たことがなかったお客様にご覧頂き、前から見て頂いているお客様に応援して頂いたのは大きな喜びであり収穫でした。
そういった経験や頂いた賞を糧に、そして負けた悔しさをバネに、これから劇団を飛躍させることで、出演者や応援して下さったお客様への恩返しにしようと思います。
これからも、この経験に恥じないように、且つ、おもねらないように、王道で、ちょっとだけ捻くれていて、なにより笑えるコメディを作っていきたいと思いますので、ぜひ皆様今後とも応援よろしくお願いいたします。
※『出会わなければよかったふたり』イメージビジュアル(イラスト:沈ゆうこ)
※お客様が書いて下さったハイパー素敵なイラスト(イラスト:@chaki_kkk様)
以下、せっかくの個人ブログなので私見ですが正直なところを書きます。
言いたいこと書きたいことがありすぎるのだけどまとめられそうにないので箇条書きで行くよ。ただの備忘録になるかも。文体も変わるポヨ。
黄金のコメディフェスティバル2014はじまります
あまりにご無沙汰しておりますが、今週末の9/18(金)から黄金のコメディフェスティバル2014という演劇祭がはじまります。
コメディ劇団・コメディに自信のある人気劇団が6劇団集まり優勝を競い合う2週間の演劇祭です。
昨年、第一回が開催され、旗揚げ以降一貫してコメディばかりやってきた我々が全く見向きもされなかったときはムキ―ッともなりましたが、今年は念願かなって出場させて頂くことになりました。
本フェスティバルは、6劇団が2劇団ずつ「グー」「チョキ」「パー」の3チームに分かれ、45分間の作品を上演する形式です。つまり、一回のステージで2劇団の45分二本立て、というわけです。
アガリスクエンターテイメントは「グーチーム」で、最近大阪から上京してきた実力派劇団・バンタムクラススタージさんと一緒の上演です。
作品は、『出会わなければよかったふたり』。
「あいつとこいつを出会わせてはならない…!」的な王道のシチュエーションコメディを前回本公演『時をかける稽古場』に引き続き“時間移動”を使ってアップデートした、45分のハイスパートなコメディです。
付き合っていた当時の元カノがタイムスリップして2014年に出現、元カノと今の彼女が同時に部屋に訪ねて来るのを捌く・誤魔化す男の数分間を繰り返し繰り返し描きます。
文字数が多い、セリフが速い、とも噂されているアガリスクエンターテイメント作品の中でも、随一のスピードと勢いでお届けする、凝縮・濃厚な45分間です。
主演は、こういった速いコメディをやらせたら一番面白いと絶対的な信頼をしている、ザ・コメディ俳優の斉藤コータ(コメディユニット磯川家)。
昔の彼女と今の彼女を演じるのは劇団員の鹿島ゆきこと沈ゆうこ。アガリスク的には珍しいぐらいガッチリと「ヒロイン!」であり「恋愛!」な役です。
他にも『ナイゲン』『時をかける稽古場』でもおなじみな息の合った実力派が揃っています。
9/19(土)19:30に初日を迎えるのですが、これがフェスティバル的にも一番最初のステージで、かつ我々は二本立てのうち前半の上演。
言ってしまえば、黄金のコメディフェスティバル2014のオープニングアクト。一番最初にお客様の笑いを頂戴する(ハズ!笑)ことになります。
他団体に先駆けて会場をドカンとさせて、彼らの目の色を変えさせてやろうと思っております。
とか言っておりますが、なんと!残念なことに初日はまだお席が残っているようで!
後半の日程は残りのお席が少なくなってきていますし、複数のチームをハシゴで観劇される方も多くいらっしゃってすぐに埋まってしまう可能性もありますので、「とりあえずグーチームをみたい」って方は、本気で早めの日程のご予約をお勧めいたします。
一緒に最高の初日を迎えて、フェスティバル全体を盛り上げていって下さる方を、心よりお待ちしております!
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黄金のコメディフェスティバル2014公演情報
【グーチーム】
アガリスクエンターテイメント『出会わなければよかったふたり』
バンタムクラスステージ『シャンタンスープ』
※本公演は、6団体が3つのチームに別れ、2団体の45分間の作品を同時上演します。
※他のチームに関しては こちら をご覧下さい。
■タイムテーブル■
9/18(木)19:30開祭式
9/19(金)19:30グー
9/20(土)13:00チョキ/19:00パー
9/21(日)12:00グー/15:30パー/19:00チョキ
9/22(月)14:00パー/19:30チョキ
9/23(火)13:00グー/16:00チョキ/19:30パー
9/24(水)14:00パー/19:30グー
9/25(木)13:00チョキ/16:00グー/19:30パー
9/26(金)14:00グー/19:30チョキ
9/27(土)12:00チョキ/15:30グー/19:00チョキ
9/28(日)12:00千秋楽ぶっ通しスペシャル
※9/20,9/22には【グーチーム】(アガリスクエンターテイメント,バンタムクラスステージ)の上演はありません。
■アガリスクエンターテイメント作品概要■
『出会わなければよかったふたり』
時空を超え、別れる前の元彼女と、今つきあっている彼女が、同時にこの家に訪ねてきてしまった…!
嘘をつき、誤魔化し、誤解が誤解を生んでいく王道のシチュエーションコメディを「タイムスリップ」を使ってアップデートした、時間移動ロマンティックSFコメディ!
【脚本・演出】
冨坂友
【出演者】
淺越岳人/鹿島ゆきこ/塩原俊之/沈ゆうこ(以上アガリスクエンターテイメント)/甲田守/斉藤コータ(コメディユニット磯川家)/津和野諒/細井寿代/矢吹ジャンプ(ファルスシアター)
■料金■
前売一般:3,500円 当日券:3,800円
3公演通し券:8,500円(1日に3公演を行う9/21,9/23,9/25,9/27のみの販売です)
9/28千秋楽ぶっ通しスペシャル:8,500円(グー→休憩→チョキ→休憩→パーで19時終演予定)
9/18黄金の開会式:500円
ご予約は こちら から
※黄金の開会式を除く全てのチケットがご予約頂けます。
イベント全体のお問い合わせに関しては 黄金のコメディフェスティバル2014公式サイト をご覧下さいませ。
『みんなのへや』が上演されます
文教大学の演劇サークル・劇団NoN-SpoiLさんが、アガリスクエンターテイメント第13回公演『みんなのへや/無縁バター』で上演した『みんなのへや』を上演してくれます
文教大学劇団NoN-SpoiL
新入生歓迎公演『みんなのへや』
脚本:冨坂友(アガリスクエンターテイメント)
演出:築井真弥
4月20日(日)11:00~/15:00~
上演時間:約60分
料金:無料
http://nonspoil.hannnari.com/next.html
ーーー以上ーーー
演劇サークルの新入生歓迎公演のようですが、一般の方もご入場頂けるようです。
ご興味ある方はぜひぜひ足をお運びください。
僕は残念ながら伺えなくなってしまったので、こちらで支援。
ちょっとこの作品について話しますと。
『みんなのへや』は、嘘をついたり、隠したり、隠れたり、誤解したりするタイプのシチュエーションコメディを、舞台セットを建てずに、床に部屋の間取りの線を引いてギャラリーで上演した、当時の実験作です。
その前の公演で大損こいて、次にギャラリーでしか公演が打てない、となった我々が「このタイプのコメディに舞台セットなんているか!」「このジャンルが豪華なセットを必要とする金持ちのコメディであってたまるか!」と開き直って上演した作品です。
おかげさまでこの公演自体ご好評頂いて(ひとえに客演の皆さんのお力)、今後の劇団活動に少しの希望が見え、そして現在の劇団員である鹿島や沈とアガリスクの出会いにもなった作品です。
そしていま思うと、アガリスクがシチュエーションコメディをシンプルに、スマートに、実験的に上演する試みを始めた、最初の作品だったのかもしれません。
この流れは震災でセットがないなか上演した『大空襲イヴ』、役名を書いた紙を付けたり剥がしたりして上演した『ファミリーコンフューザー』、そしてそれらが結実した短編『エクストリーム・シチュエーションコメディ』に繋がっていきます。そう考えると意外と大事な作品です。えぇ、我々の中だけでですが。
最近では特別「代表作」としてプッシュしていた作品ではなかったのですが、物販で はささやかに販売し続けていたところ、劇団NoN-SpoiLの方が手にとってくれたようで、そのご縁で今回の上演になった模様です。
今回の座組みがどういう風に作り上げているかは僕も知りませんが、こんな無名劇団の、代表作でもない芝居を、わざわざ取り上げて上演しようとしているのだから、少なくとも作品に対するパッションは信じて疑わなくていいのではないかと思っています。
ご興味ある方、お時間ある方、お近くの方は、ぜひ足を運んでみてください。
そして劇団NoN-SpoiLの皆さん、頑張ってください。
最近は新宿コントレックスVol.10の準備中
かなり期間が開いてしまいました。やべぇ。
アガリスクエンターテイメント第18回公演『ナイゲン(2013年版)』は無事終了していました。ご来場誠にありがとうございました。
ナイゲンが無事終わり、そのことをどうやって振り返ろうか、それすげーボリュームになるな、とか思ってたら手が止まってしまってこのざまですよ。すみません。
それ以降あったことをざっくりまとめてみると、
●外部で脚本・演出をするお仕事を依頼される。
●二転三転して決まったところその企画自体がなくなる。
●アガリスクが念願の折りコン(折り畳みコンテナ)を買う。
●アガリスク次回公演(初夏)が決まる。
●大きめのイベント(夏)が決まる。
●アガリスクのその後の公演計画が決まる。
●『ナイゲン』という作品単位の目標が設定される。
●新宿コントレックスVol.10の稽古が始まる。
といったところです。
久しぶりの新宿コントレックスでは、所属の役者4人用の決定版を今度こそ作らなきゃなぁということで、ナイゲンにわざわざカウンターを打つような話し合いのコントをやります。いま本格的に書いてて大詰めです。
で、書いてると悩みというか不安が。
詭弁の応酬って見てると面白いし、喋ってて思いつくときは「これは絶対いける」ってなるんだけど、ついでに言えばナイゲンでの成功例もあるんだけど、書いてると「こんな…理屈っぽいこと喋ってるだけでホントにお客さんは笑うのか…?」と大変不安になる。
明確にボケたりツッコんだり、勘違いしたり、そういうわかりやすい弾をドロップしてしまいたくなるよ…。ぐっとこらえる。
今回は、いつも本公演に出てくれたり新宿コントレックスでMCやってくれる斉藤コータ氏と参加団体として勝負したりもします。ナイゲンで海のYeah!!の人ね。ナイゲンをご覧頂いた方も是非来てくれると嬉しいです。
そんなこんなで新宿コントレックスVol.10のコントを鋭意製作中&興行の準備中です。
6日に発売してもう3分の1はチケット売れてるらしいので、そして毎回売り切れが出ちゃったりもする一日限りのイベントなので、ご検討中の方は是非ご予約をば!よろしくお願いします。
ナイゲン?日目終了、そして千秋楽前
ナイゲン千秋楽前の朝。
昨日10/7(月)19:30の回は大盛況でした。
予約締切の段階ではなんとかなるくらいの予約数だったけど、当日券のお客様が10人とかいらっしゃったとのことで(マジか!)立ち見まで出たという。
見づらい席や立ち見になってしまったお客様、すみませんでした。また増席の関係で開演時刻が遅れてしまい、皆様に大変ご迷惑をおかけ致しました。
内容としては、細かなミスもなく、客席の反応も良く、コメディとして・そして物語としてかなり良い回でした。
色々なお客様に楽しんで頂いて嬉しいのだけど、昨晩は作品をお見せする上でリベンジしたかった方が来てくれて、楽しんでくれたのが個人的にすごくホッとしたり。あとは作品だけじゃなく出演者とか劇団単位で気に入って頂いた方がいてガッツポーズだったり。
帰宅後にハウスで記録映像のチェック(役者へのフィードバック用)をしていたら、ラストシーンを見た沈と淺越が感動する始末。彼らは出演してて先に楽屋にハケちゃうので、普段は塩原・矢吹・甲田の三人のシーンを見ていないので。
さて、もう中身は万全に仕上がっているのでそんなに役者にいうことはないです。
いつも通り、楽しんで声出してやって貰えれば大丈夫でしょう。
奇しくも本日は、空模様も夏の最後っ屁を出して演出してくれてるようです。
ご予約の受付は終了しましたが、当日券は若干出る模様です。詳しくはTwitterの@Agarisk_infoをご確認下さい。
さて、泣いても笑っても『ナイゲン(2013年版)』最後です。一緒に夏を終わらせましょう。
10月8日火曜日千秋楽、開演します。