アガリスクのDM会員(Denshi Mail会員)にお送りしているメルマガで、次回公演のナイゲンについてわりとビッグマウスをぶっ叩いたところ、予想以上に反響があって驚いている。あ、といっても数件の直接のご連絡、レベルね。炎上とかまでは全然してない。
前略(公演のお礼とかを書いてからの)
今まで「ストレートな演劇は向いてないし興味ないから」と、色々なものを見立てたり名札を貼って役を表現したり、いわゆる「ギミック」を駆使してコメディと向き合ってきました。
しかし、今回の公演のうち『静かに殺したい』で役者の地の力を、『異性人』で物語をストレートに演じる行為を、それぞれ信じることが出来るようになりました。
それらを踏まえて、次回は過去作品(6年前?)の再演、『ナイゲン』です。意地悪なシチュエーションでのコメディでもなければ、妙なギミックも使いません。今さら、高校生の、文化祭にまつわる、会議劇を、ストレートに、上演します。もちろんコメディとして。
アガリスクの母体となり、冨坂の原点でもある、とある高校にまつわる本作で、三谷幸喜氏の名作『12人の優しい日本人』に勝負を挑む気概です。どの面でかは知りませんが、心持ちとしては勝負です。ご期待下さい。
次回公演も、そして今後とも、Aga-risk Entertainmentをどうぞ宜しくお願い申し上げます。Aga-risk Entertainment主宰 脚本・演出 冨坂友
こんな事を書いたら、「三谷幸喜に挑戦ですか?期待しましょう」とか「三谷幸喜に挑むのか…」等など色々リアクション頂いてる。嬉しいやら少しビビるやら。
会議のドラマの台本として『12人の優しい日本人』に挑むよ、ってだけなんだけど、いざポロッと書くだけでこんなに反応頂けるのか、と。「こりゃ今後はこの手かな…?(何がだ)」と思う。
ただ、あえて比較したり名前出したりしてないけど、大抵の作品書くときはライバルがいるし、勝負するつもりで書いているので、今回も同じように、意識しすぎず、でも負けないように、書きます。
そもそも勝負もなにも、毎回企画段階から、そのコンセプトをわざわざ新作書いて世に出す意味があるのか問うてから書いているので、「○○越え」や「○○と違うものを」みたいに意識するのは毎回あるしね。
ついでに会議の作品だと月9のドラマ『ビギナー』も仮想敵。あれ超好き。
あと最近、『12人の優しい日本人』の元ネタというかオマージュをささげている元の作品『12人の怒れる男たち』のDVDを初めて日本語吹き替えで見たのだけど、そしたら耳で聞いた印象が『~~優しい日本人』と一緒すぎてちょっと驚いた。「え、これ《原案》とか表記しなくて良いの三谷さん?」とか思った。
ちなみに自分は『12人の優しい日本人』に関して、2005の舞台版も映像で観ているのだけど、1991の映画版派です。