新宿コントレックスVol.6をやって新作をかけた

日付的にはおとといになっちゃうのか。
7/13(金)に新宿コントレックスのVol.6をやり、アガリスクは新作『お父さんを下さい』をやった。
ご来場、誠にありがとうございました。
関係者の皆様もありがとうございます。また是非お願いします。
ということで、AC新作『お父さんを下さい』。
あらすじとしては最初に思いついたときのこれの通り、こんな感じの話です。

妻に先立たれ、男手ひとつで娘を育ててきた男は、いつしか自分がゲイだったことに気づき、年下の彼氏と恋に落ちていく。
そしてある日。彼氏は男と娘のもとを訪ね、願い出る。
―――――「お嬢さん、お父さんをください」。

はい。という、異性人に引き続いての性的マイノリティーもの…に見えます。
まぁここから15分間で全く別の展開まで逸脱しまくる話なんですが。
やってみての感想としては、序盤の、まさに上記のあらすじの段階でかなりウケた。もちろん会場が暖まってたってのもあるんだけど。作ってるときに「ここ漫才っぽい楽しげなやりとりにはなってるけど、そんな破壊力ねぇしなー」「冷めなければ良しとしよう」くらいのつもりのところで、結構笑ってもらえたのだ。
その反面、「アホかwww」「これだ!」と思っていた終盤の超展開がハマらずに、というか若干ポカーンとされたまま、見た目とか動きとかのわかりやすいところだけしか笑いがとれずに終わった印象。ここら辺に関しては本番で出演者がトチったって要因もあるが。
いや、全体を均せば成功と言っていいくらいちゃんとウケてはいるんだけど。
変な構造や大掛かりなネタにしなくても、馬鹿馬鹿しい会話をキチンと詰めて、上手いこと繰り返しとかを使って、ちゃんとやればウケる。という会話スタイルのネタの基本を抑えられたのは良かったものの、観客の意識や関心を強引にコントロールするまでには至らなかった。
そしてコントレックス初の純粋な漫才をやったニューヨークさんのネタを見てる限り「練度」って言葉が出てくる。それは一つのネタの練習量って意味でも、そのネタを本番にかけた回数って意味でも。
同じく出演者の後藤さん(コーヒーカップオーケストラ)も、こんなことをつぶやいていた。

週2、3で舞台に立つ芸人さんと半月稽古してネタをあげる演劇コントとじゃあ練度が違うよなぁ、と思う。僕は落語ですが。もっと舞台に立たねば。

同感だ。そもそも、所属メンバーだけでの、そういった本番の機会が欲しくて、コントレックスを始めたんだった。ま、それを忘れたわけじゃないし、順調にコントレックスという場に修行させてもらってるのだけど、それだけで終わっちゃいかんよな、と再認識。
ということで、台本を直すかどうかは未定にしても、このネタは今後もやっていこうと思った。
3人での決定版短編を作るなら、完全に新しい仕組みの物を開発するより、これを磨いていく選択の方が正しい気がしている。
さて、コントレックスも終わり、本公演『ナイゲン』のウェイトが大きくなってくる。まずは出演者とのお試し稽古で、このネタを使おうかな。
喋りで笑いを取るって意味じゃ『ナイゲン』の前哨戦だし、台詞の中に「冨坂文法」が結構あったりと、初めての役者とすり合せるには適していると思うし。
そしてその機会を利用してこのネタへの理解を深めようとも思う。

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