卒実脚本会議と川口菊池稽古

タイトルの通り、昼間から夜まで通しでいつもの施設へ。
まずは淺越と『卒業式、実行』の脚本会議をして、夜から川口菊池と二人芝居の稽古をしてきた。

ルームシェアとか演劇の稽古とかしてないと会う頻度が比較的下がるからか、最近見た作品やらなんやらについて喋ること喋ること。
結論「演劇×ご飯の理想の形は、舞台版どっちの料理SHOWだよね」。

『卒業式、実行』の脚本会議では、全く新しくなるクライマックスの展開をあれこれ話す。条件を整理はするが、イベントのパズルは完成せず。
逆サイドというか、それぞれの登場人物に何をさせるかから考えてみよう、ということで、各キャラのキャラ紹介と“どう変わるか”を整理する。
改めて書き出してみると、キャラ紹介のなかに“どう変化すべきか”が入ってるんですよね。「こういうやつってことは…こうなるとアツいよね」が自ずと定められてくる。

卒実副委員長:津和野の可笑しくて悲しい良いシーンができたり、鹿島先生の登場時のポジションとラストのあり方がハッキリしたのと、矢吹先生のスタンスがハッキリした。あと初登場のキャラ・伊藤さんのニクいシーンも決まった。コータさんの役は「しょうもな!」と笑えるけど見方によっちゃ哀しいのにしたい。

もとがどんなだったかを知りたい方はこちら。定点だけど本編をフルで流してます。

皆の人物配置と、それぞれの変化を一覧してみると、ちょっとマンガ的というか、ステレオタイプかな?というきらいはあるんだけどね。
でも18人を2時間でしっかり機能させるとなると、ある程度しょうがないというか。
むしろ「待ってました!」とか「だよねぇ、こいつはこう来ると思ってた!」でアガる方向にもっていきたいと思っている。

淺越とも喋ってたけど、『発表せよ!大本営!』の海軍軍人がキャッキャするところのシーン、木田大佐がゆったりと喋りながら入ってくるところ、あそこの「なんかカッコイイ」風・「キメのシーン」風のって、つい笑ちゃうんですよね。「待ってました!」×ちょいダサって、笑っちゃうし、アガる。

そういうのにしたいっすね。
あと今日はスラムダンクの例えばっかりしてた。安西先生の「聞こえんのか? あ?」とか。
どこのシーンでそれをモデルにしてるか、探してみてください。

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そのまま同じ部屋で川口菊池の二人芝居の稽古。

ついつい「演じよう!」「パフォーマンスしよう!」という“モード”に入ってセリフを読もうとするから、それを止めたり。

もちろん観客に「見せる前提」「こういう情報を与える」って意思は大事なんだけど、その意識と、目の前の人物のやりとりに敏感になるのは矛盾しないんですよね。別の階層っていうか。相反関係じゃない。

あとは「ここのシーンはこれのここに影響を受けてますよ」っつって『いつ恋』最終話をFODで見せたり。

そしてラストシーンをちょっと解説しながら改めて読んでみた。昼間に淺越と喋ってていいアイデアが浮かんだから、補足のシーンを説明しながら。
まさか自分の作品であすなろ抱きするシーンが出てくるとは思わなかった。

今回の『宇宙からの婚約者』、俺の書く『わが家〜』系・ラブストーリー系の中では、かなりそのセンを更新してるんじゃないかって気がする。
ちょっと本当にいい話な気がしてきた。ご期待ください。

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ロバート=デニーロとアル=パチーノが出て、マーティン=スコセッシが監督するマフィア映画『アイリッシュマン』に、ジョー=ペシも出ると聞いて、ときめきすぎている。

ときめきすぎて、『グッド・フェローズ』が見たくなっている。