観劇とコータさんとのラジオ

ウルトラマンネタの二人芝居を書きつつ、『卒業式、実行』の直し案を漠然と考えつつ、新左翼界隈について調べている(今後それ関係の芝居を作るんですよ)。
オランダにおけるナチスドイツ、大本営発表、そして現代の新左翼。また取材系のネタだ…。しかも現代だもんな、調査不足があんまり許されない題材である。
そのうち発表されるのでお待ちください。

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演劇ごはんを見てきた。というか食べてきた。
実際の飲食店を使って、料理に絡めた演劇作品を見せる、という企画。
出演者にお誘いいただいたというのもあるけど、舞台となる店がナポリピッツァの名店(らしい)だったから。

感想としては、正直、「ピザは美味しいけど…」でした。
演技とか演出とか脚本の細かい筋がどうとかじゃなくて、たぶん構成というか設計思想があってないんじゃないかなーという。

演劇見て・一皿食べて・演劇見て・一皿食べて…という構成、飲食店であちこちにテーブルが点在していて真ん中に役者のテーブルという会場の配置、あとそもそもジャンルとしてご飯食べながら見るのに推理モノが向かないんじゃないか?という。
普通に芝居見るより忙しいし、気が散りがちなので、能動的に情報を処理する気にならないんですよね。
あと「探偵が犯人を推理する」っていう緊張の芝居と、「メシを食う」っていうどうしても緩む行為とのマッチングの意味でも。

昨年「レストランで元恋人同士が鉢合わせした」って作品みたいに、“お話”を見る演目の方が向いている気がする。ライトなコメディを“眺める”くらいのスタンスの作品。

わざわざ自分のブログでけなしたいっていうわけじゃなくて、イベントの性質と作品ジャンルの組み合わせっていうのは、脚本の腕とかそういうの以前に、基本の設計思想の段階でちゃんと考えなければいけないんだなぁということを再確認したのでした。

その場・その顧客・そのテーマに対して、どういうジャンルの作品をぶつけるか。とても大事なことだけど、あらすじやアートワークにも関わるから先に決めなきゃいけないという、難しいポイント。
肝に銘じようと思う。

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その後、一緒の回を見た斉藤コータさんを招いて、ジャンプさんとのラジオを録ってきた。
最近のアガリスクを知っている人は、「コータさんって劇団員じゃないの?」「コメディユニット磯川家って?」あたりをあんまり知らない気がするのと、あとは斉藤コータという俳優がコメディをどう思っているのか、どういうところに気を使って稽古するのか、などなど俺も改まって聞いたことがないことを沢山聞いてきた。

あとは『卒業式、実行』再演でのコータさんとジャンプさんの役がどうなるか、どうしたいか、みたいな話。

11/22(金)の夜に公開します。

冨坂・矢吹のシチュエーションコメディクショナリー