2015年を振り返る

さて、今年もあと数時間で終わりですね。
いつもに比べて激動だったアガリスクの活動を中心に今年を振り返ってみます。
【1月】
●劇王天下統一大会 東京予選
劇作家協会の短編演劇イベント「劇王」の全国大会の東京代表を決める予選に、我らの大好きな『エクストリーム・シチュエーションコメディ(ペア)浅越・塩原組』で出場。
本番前に塩原がまさかのインフルエンザでダウン、熱は下がったものの、完治の証明が本番までに間に合うかどうかの瀬戸際、という試合前の騒動で大わらわ。そういや前年夏に『時をかける稽古場』でインフルネタをやった直後に自分達が同じ目に見舞われるとは…。
蓋を開けたらなんとか間に合い、ブロック予選は一位で通過、審査員からも大好評。そういやそのテンションでラジオも録りましたね。
決勝では青春事情に負けて東京代表にはなれず。ケッ!
AC~アガリスクコント~『エクストリーム・シチュエーションコメディ(ペア)淺越・塩原組 劇王号』
【2月】
●『時をかける稽古場』の上映会
映像で見てもちゃんとウケたのが嬉しかった。やっぱこの作品面白いよなぁ。
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【3月】
●『紅白旗合戦』
今までで一番大変な公演だったような気がする。で、作品というか企画の持つ射程の長さで言ったら今までの自作で最長だと思う。その分、まだまだ色々できることが沢山ある公演でしたね。
とはいえ、OPの演出がとんでもなく好評だったり、これを機にアガリスクを見てくれるようになったお客さんが沢山いらっしゃったりと、収穫も沢山あった公演。
これの千秋楽で『ナイゲン(全国版)』の発表しましたね。
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【5月】
●新宿コントレックスVol.13
アガリスクのメンバー4人コントの決定版『P3/4』を初演。
当初は黄金のコメディフェスティバル2015に生かせるような、それのプロトタイプみたいな短編を作るつもりが、全然逸れてまたもや一人脱落コメディを作ってしまった。
でも結構気に入っている作品。一番最後のところのランダムっぷりとか。
AC~アガリスクコント~『P3/4』
【6月】
●ナイゲン上映会~Road to Shinjuku FACE~
ナイゲン(全国版)の上映会をしつつ、東京公演新宿FACEのチケット販売開始。
いやぁ、大変だった指定席販売はここからか。
【7月】
●新宿コントレックスVol.14(アガリスクだらけのコントレックス)
いつかやりたいね~と言ってた、アガリスクメンバーのみの単独のコントライブが、コントレックスの参加団体が集まらないという不慮の事故でいきなり実現。
大変だったけど(そしてネタ一つ一つの精度という意味じゃ疑問は残らなくはないけど)とても楽しかった。
それにしても、コメフェスの一か月前によくこんなことやれたよなぁ。
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●天てれの脚本書いてました。
Let’s天才てれびくんの福井県の回。
【8月】
●黄金のコメディフェスティバル2015『七人の語らい/ワイフ・ゴーズ・オン』
昨年二位で涙をのんだコメフェスで念願のグランプリを獲得。あと最優秀脚本賞とか観客賞とか高校生審査員賞とか。
いやぁ、嬉しかった。特に、この作品で獲れたのが本当に感慨深い。いわゆる「シチュエーションコメディ」を疑うこと、それでもなおシチュエーションコメディであること、これこそアガリスクのスタンスだよねー、というか。自分で言っちゃったけど。人気とか、作品の持つ迫力とかで言ったら他にも自信作はあるけれど、もし仮に「アガリスクエンターテイメント」って名をつけるならこの作品かな、と思う。
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【9月】
●コメフェスの作品がBS日テレで放映
↑の黄金のコメディフェスティバル2015グランプリ作品をBS日テレで放映されたよ!皆で見たよ!の巻。
●鴻陵祭に行った
『ナイゲン(全国版)』のメンバーで、モデルとなった国府台高校の文化祭「鴻陵祭」に行った。
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【10月】
●『ナイゲン(全国版)』東京試演会(にしすがも創造舎)
にしすがも創造舎で稽古して、そのまま10/3と10/4に東京試演会。つまり、公演じゃないけど、事実上の「教室公演」。しかも演目は「ナイゲン」。高校時代に教室でのクラス演劇で演劇を始めた自分としては、感慨深すぎてエモーション爆発するんじゃないかと思ってたけど、意外と演劇づくりに必死になってそのまま終わりました。
ただ、上演成果としては最高でしたね。只の教室なわけで、外の音も外の光も入るわけで、昼間のうちに開演した公演が、最後の最後に議長が電気を消すと窓の外が夜になっている光景はちょっと鳥肌モノでした。
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●『ナイゲン(全国版)』京都公演(元・立誠小学校音楽室)
東京試演会が終わってすぐ、夜行バスで京都入り。そのときはまだ京都公演の予約数もちょっと不安なくらいの数字だったのだけど、上演したらすぐに口コミで予約が増えて、最後の二日間は完売→増席→それも完売になるという有り難さ。会場だけでなく、京都の土地そのものとも合っていたのかもしれないですね。
いや、ホント、京都公演に関しては楽しいことしかなかった。銀行のキャッシュカードが磁気不良で死んだ以外は。
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●天てれの脚本書いてました
12月に放送した岡山県の回。普段は一人ずつしか出ない千鳥がお二人揃って出演ってことで友情物語に。
【11月】
●『ナイゲン(全国版)』東京公演
お祭りでしたね。そんでもってイベントとしてワーッてなっただけじゃなく、演劇作品として一番面白いナイゲンになったという自信があります。
30席のにしすがも創造舎、60席の元・立誠小学校から、400席の新宿FACEへ。立ち位置だけでなく細かなニュアンスを整理して臨んだからか、意外と「空間が広すぎてスカスカ感がなかった」という評価が多かったし。
やっぱり演劇公演ってのは祭だよ。大きいところでやらなきゃいけないってわけじゃなくて、「小さい会場でも大きい会場でも、演劇は本質的に祭である」ってことを、大きい会場でやったことで認識した、というか。
作品について語ったら無限になりそうなので、語りきれないので、ここでは書かないですが。
お疲れ様っす、ナイゲン。
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【12月】
●アガリスクの新展開の準備
会議したり写真撮ったり、企画書作ったり、準備ばっかりしてました。で、明日の昼に色々発表しますね。
■総評■
なんか、常に本番直前みたいなマインドで過ごした一年でした。ずっと劇団やってた、というか。
『ナイゲン(全国版)』という大きな目標をファンの方々と共有して、作品を上演する/観るという関係を結びながら、一緒に走ってきたような感覚です。大変お世話になりました。ありがとうございました。
で、やっぱりそうじゃないとですよね。それが劇団の、芸能の、醍醐味ですよね。
『紅白旗合戦』が終わったときに「新作書くのは当分いいや…コメフェス2015後はだいぶ書かないかも…」と思ったり、『ナイゲン(全国版)』やってる時に「次の公演まではちょっと空くかも…」と思ってましたけど、全然そんなことなくなってきました。上記の「新展開」です。
公演と公演が繋がってて全力で駆け抜けてきた2015年でしたが、来年も意外とそんな感じになりそうな予感です。
思いのほか勢いが落ちない2016年のアガリスクをどうぞよろしくお願いします。

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