悪気はないのに、状況が悪い方に転がり続けるせいでどんどん生徒を規制をしなきゃいけないくなってくるという職員室(ないし職員会議)シチュエーションコメディ。
演劇って、基本的に「規制される」「自由を奪われる」側目線の話が多いなぁと思う。
それ自体が悪いことじゃないし、まぁお話なんてのは虐げられる側の武器なのもわかる。ジャンルとして根が反体制ってのもあるのかもしれないし。
そこで、シチュエーションコメディによくある「やりたくないのにせざるを得ない」「何かを強いられる」という形式を使って「規制する側」を描く、ナイゲンとは別サイドの自治の話。
ただ、「先生達だって大変なんだよ」みたいに逆サイドを描いただけでドヤ顏して終わるのは違うので、甘ったるい理論で規制に反対する生徒をdisりつつも憎からず(羨ましく)思ったり、「規制すること」に対しては「くだらねぇ」であり、それを招いてしまうことにアンチを唱えるのかなぁ…。
いやぁ、どういう結論で終わらせるかが難しいな。
生徒の青さを批判しつつ憎からず思っちゃう展開にするとして、だからって先生がラストで、それまで積み重ねた様々な規制を撤回するとかだと甘すぎて死だし。
かといって「生徒のために敵として、反面教師でいよう」みたいな泣いた赤鬼スタイルも安易だしなぁ。
目線が難しいぜ…。