卒実脚本会議と大本営コメンタリーとアンタッチャブル

昼間から淺越と『卒業式、実行』の脚本会議。

クライマックスの展開を、式次第(式のプログラム)に当てはめて並べながら考えていく。
「在校生の言葉(送辞)」で熊谷がどうするか、「卒業生の言葉(答辞)」で先輩がどうするか、榎並がどうするか、津和野がどうするか。
先日Twitterに書いたように津和野の熱い使い方は出てる。
当然、今回の仕様にするにあたって、榎並の「これだ!」ってゴールもある。
そこらへんをパズルのように組み合わせていくのが難しい。

あっさり解決するわけにいかないから、クライマックスらしい障壁と解決を考えなきゃいけない。
かといって話の都合に合わせただけの展開だと乗りづらい。
違和感なく、盛り上がる、登場人物のドラマを併せ持つパズルを探している。

抽象的な話になってしまった。
要は『ナイゲン』の「11ぴきのエコ」展開とか、『発表せよ!大本営!』の最後10分間のピタゴラスイッチみたいな、ああいうのを考えてます。

あとちょっとなんだよなぁ…

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そしてそのまま『発表せよ!大本営!』のDVD用のオーディオコメンタリー収録。

自画自賛ですいません、めっちゃ面白かった。なんだこのコメディ。

無駄な展開がなくて、すごいスピードで場面が進んでいくので飽きない。
あと、これはコメディ屋として自慢したいんだけど、ほとんど全部の場面で笑い声の中で次のシーンに繋いでいる。“オチ”ることで「はい、次!」って行ってる。
『いざ、生徒総会』の感想とかで「笑いに全振りしてなくてドラマ部分が良かった」って言ってくれる人もいて、まぁそれはそれで嬉しいんだけど…うーん、やっぱり…こっちじゃない!?

雷舞さんや高木君はもちろんのこと、北川さんも木内さんも「真面目に演じることが面白い」っていうのは当然理解しつつ、ベースとして「面白い身体(の状態)」でやってる。これこれ、これなんですよ。

ダルいシーンがないのって、めちゃくちゃ調べて、どのシーンにもどの登場人物にもバックボーンとかトリビアが背後に控えてて、そういう氷山がある上で必要なシーンだけを切り取っているからなのかな、と思った。
沢山調べた上で「お話の都合」と「ネタとして機能するか」の両方のフィルタにかかって抜けたやつだけが舞台上で喋られている。
このくらい研がないとだなぁ。
明らかに過去冨坂作品で一番上手い台本を書いている。

皆の演技も「ここもうちょいこうしてくれたら…!」が無くて、感心してしまった。

そんな『発表せよ!大本営!』のDVDは年明けくらいに発売です。詳細は劇団公式でそのうち出します。ご予約の皆様、もう少々お待ちくださいませ!

【予約受付】『発表せよ!大本営!』DVD…アガリスクSHOP

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家では漬けていたタンドリーチキンを焼いた。

そして色々作業を続けている中で、Twitterで「アンタッチャブル復活」の文字を見た。
『全力!脱力タイムズ』をTVerで見る。
アンタッチャブルが、山崎と柴田が、また漫才をやっていた。
感動した。

こういうのだよなぁ。
これとか、チャットモンチーの最後のフェスのシャングリラの動画とか。
いや、別に別れた人達が再会してるから、ってことじゃなくて、こういう、人生が乗っかってて、何より幸せそうな表現だよなぁ。。。

バキバキに機能的なネタと、人生とか人間が乗っかったパフォーマンス。
これを目指したいですね。