どさまわり(的なイズムの)稽古とイタリアンプリン

早めに起きて色々作業。

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夕方から『卒業式、実行』プレ稽古。

今日は鹿島さんのリクエストで「どさまわり(的な)イズムがちょっとよくわかんないから色々やりたい」とのことで、やってみる。

とりあえず卒業式、実行の中盤の生徒会長熊谷が吼えるシーンと、ナイゲンの序盤でどさまわりと花鳥風月がプチ衝突するシーンを。

奇しくも、鹿島・矢吹のタイプと熊谷・伊藤のタイプなどの劇団員の演技の系統、得手不得手がわかったのが面白かった。
そして「初演ではここをこういう風に演じてた」みたいに、細かい演技の工夫などを後から劇団内で共有する、珍しい機会になった。
これ、すごく大事な気がした。
途中から例え話合戦みたいになってわけわからないゾーンになったけど。でも一番伝わらない例えをしたのは俺の「アンタッチャブルの漫才でさぁ〜」だった。

で、ナイゲンをやればやるほど、『卒業式、実行』の生徒会長熊谷も、元狂犬だった鹿島も、ナイゲンのどさまわりとは全然違うキャラだなぁとわかってくる。

卒実初演の頃は「国府台シリーズの愛校心キャラ」の区別ができていなかったけど、『いざ、生徒総会』の生徒会長のキャラを書いてから、段々わかってきた。
どさまわりはどさまわりだけじゃない!いろんなタイプがいる!

分類するとこういうことになる。

横軸は他人を扇動するか直接抗議するかでわかりやすい。
縦軸は難しいなぁ…愛校心の深度だけじゃないし「どのくらい脅かされてるか」もあるし。
『卒業式、実行』でも鹿島・斉藤と熊谷は表面上似てるけど切実さが違う。
『ナイゲン』どさまわりと『いざ、生徒総会』の会長はペテンタイプだけど根の深さが違う。
『卒業式、実行』と『いざ、生徒総会』の生徒会長同士は真逆。

そして、鹿島先生と斉藤OBの人物像が、話してる間にどんどんクリアになった。
結果、いま作業してる台本の整理の時間としての収穫があった。

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どうでもいいけど、これを呟いたら『いざ、生徒総会』の完璧超人こと会長こと池内さんがこんな返答を…。

https://twitter.com/haop9/status/1202582677590659072

そんなかわいい攻撃あるかよ。

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セブンイレブンで固めプリン愛好家大喜びの新商品、固くて濃厚な「イタリアンプリン」が出たと聞いて帰り道に行ってみたら…

売り切れ。
そして他の店舗でも…

やっぱり人気だった。

自転車と川口菊池稽古と鉄のフライパン

昼間作業してたが、近所の工事で家が揺れて集中できないので、外で執筆しようと出かける。

すると、自転車が…ない!
アパートの階段下の自転車置き場で、俺の黒いクロスバイクだけがなくなっている。
「これは…盗られた!?」と思い、反射で呟いてしまう。

すると、同じく自転車を盗まれた、という東京都鈴木区のボス・鈴木智晴さんからこんなリプライが。
そしてこんなやりとりに。

脳内ではすごいスピードで犯人への呪詛と、もし見つけたらどうしてやろうかという妄想が膨れ上がらせながら、稽古場の取得のために徒歩で大通りへ出ると…。

あった。
サンマルクカフェの前に止まっていた。

そうでした。昨日、ここで色々作業して、いい気分になって店を出たのだった。そのまま、徒歩で家に帰っていたようなのだった。

ごめん、鈴木さん。
半端に仲間のフリしたけど、俺、違った…!

ホントだよね。

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川口菊池の二人芝居稽古。

自分で書いといてなんですが、思っちゃったんで言います!
『宇宙からの婚約者』の台本、すげぇ面白い気がしてきた!
冨坂作品に関心を持ってくれてる方がいたら、マジで観ていただきたい!

川口知夏も菊池泰生も、書かれていることを真っ直ぐそのまんまやる。
余計なことをしないのは素直でいいんだけど、人はもうちょっと照れたり隠したり話をそらしたりするものじゃない?
そういったノイズというか、なるべく会話の情報量を増やしていきたい。

真っ直ぐ言うところはちゃんと胸を打つのでね。

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家帰ったら、豚肉と野菜を焼いた。

昨日の反省を生かして鉄のフライパンで焼いてみた。
豚肉の脂でちょっと焦げが強めだけど、うん、確かにこっちの方が美味いかも。

豚肉は、芯温とかジューシーさとかは一旦忘れてキッチリ香ばしく焼いてみた。
めちゃくちゃ硬いとかじゃない限り、こっちの方が重要なんじゃないか?って気がしてきた。

なんにせよ、鉄のフライパンはいいですよ、皆さん。
安く買ってきた鶏肉とか豚肉を、塩胡椒でソテーするだけでご馳走になるから。オススメ。

遠藤商事 業務用 鉄黒皮 オーブン用 厚板フライパン 26cm

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見逃し配信で『同期のサクラ』を観る。

前回でも思ったけど、ここまで主人公を追いつめる連ドラってすごいなぁ。
今回なんて、鬱とかそういった、病院行った方がいいのでは?レベル。
ここをボカさずに書くのかぁ。

アイリッシュマンとボールペンとタンドリーチキンと

映画『アイリッシュマン』を観てきた。

ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノとジョー・ペシが共演して監督がマーティン・スコセッシのギャングもの、っていう強すぎる座組みの映画『アイリッシュマン』が、先日、NETFLIXで公開された。

でもせっかくの座組みだし、そもそも上映時間3時間半って家だと集中できないだろう、ということで映画館で観てきた。池袋のシネ・リーブル。

ドスンとくる終活でした。
なんか『グラン・トリノ』も思い出してしまったな。けじめをつけるタイミングのなかったグラン・トリノ。

『グッド・フェローズ』でトミー役だったジョー・ペシが冷静なボスで、アル・パチーノがカッカする男(マフィアではないけど)なのがなんとも皮肉。

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LINE電話で色々な打ち合わせをしつつ。
半端な夕方に映画が終わったもんで、昼飯を食べる店をウロウロし、汁なし坦々麺を食べつつ。

来年のことが少しずつ決まりつつある。
1月の国府台ダブルスのあと。
劇団としてもいろんな人と組んでいろんな媒体で作品作りをしていきたいっすね(もちろんガチッと演劇公演もやりたいけど)。

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最近、またボールペンをなくした。

いつも、ZEBRAのSurari300っていう、見た目だけ高そうな300円のボールペンを携帯している。携帯電話と同じくらいの頻度で、同じポケットに入れて持ち歩いている。

このペンは、かの有名なジェットストリームに続く低粘度油性ボールペンの一種でゼブラが作った「エマルジョンインク」ってやつを搭載してて、見た目がクールで、銀色の金属で高級感があって、でも300円なので愛用してたんだけど、またなくしてしまった。

いつも、大きな演劇公演をやると小屋入り中にだいたい1本はボールペンを失くす。今回は本番やってない時になくしてしまった。

池袋の丸善の立派な文房具コーナーに行ったのになぜかシルバーとかグレーとかのシックな色の本体が売ってなかったので、諦めつつ、せっかくなので気になってたボールペンを2本買ってみた。

PILOTのjuice up 0.5ミリと、ゼブラのblen 0.5ミリ。

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この間、Twitterにて

こんなことを書いたのだけど、ちょうど機会が訪れたので焼いてみた。

カブとカボチャとジャガイモを、タンドリーチキンと一緒に焼いてみた。

あのピザ窯で焼くと鶏肉は15分でも火が通るし焦げ目もつくけど、皮を裏側までパリッとさせるにはちょい足りないと学ぶ。
あと、野菜を本気で焼くなら鉄フライパンのほうが良いのでは?という気がしてきた。

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いろんな自作の映像作品の直しのやりとりをしている。

撮影もいい感じだし、作品も超気に入ってる(←)んだけど、いかんせんこだわりすぎるとキリがなくて大変でもある。

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そして『卒業式、実行』の直しのクライマックスのパズルをまだウンウン唸っている。

それなりに熱い展開にはもうできるんだけど、もっとギュウギュウの、一部の隙もなくハマってて、関わる人皆がブチ上がれるような濃度まで高めていかないといけない。

とはいえ、そろそろ直す部分をセリフに起こし始めないとやばい。
明日から夜は毎日なにがしかの稽古で埋まるので、早め早起きと昼間の能率的な作業を成功させないと死。死が見える。


稽古と欽ちゃんのドキュメンタリー

公共施設をまわって稽古場を取り、家で色々作業をしてたら、あっという間に夕方。

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川口菊池の二人芝居『宇宙からの婚約者』稽古。

中盤?の抜けてた部分を追記したので頭から最後まで通して読んでみる。
前半終わった時点で「あれ…?」とは思ってたのだけど、案の定早すぎる。
別にランタイムが短いこと自体は悪くはないんだけど、ほとんどのやりとりにタメがなくなって、葛藤がなく単色になってるので、ポンポン会話してるのに情報量が少ない事態に。
まぁ、昨日データで渡していきなり合わせてみたところもあるから、そこはしょうがないんだけど。

なので、追記部分から前に渡してたラストシーンまで、細かく解説をして本読み。
中盤以降は、前半よりもさらに「笑わせたいの?泣かせたいの?なんなの?」がすごいスピードで入れ替わるので、そのバランスを取るのが難しい。

いや、「入れ替わる」じゃなくて常に両方とも流れてて、どっちが表層に出てくるか、どっちの割合が多くなるか、みたいなことなのかもしれない。

こんな悲劇みたいなラブストーリーみたいなことやってて大丈夫か!? って心配になるくらいには熱い芝居を作っています。 ギャラリー公演の二人芝居だけど、こじんまりはしたくないよね。

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そして、深夜にAmazon primeで『We Love Television?』を見る。

欽ちゃんが2011年に視聴率30%番組を作ろうとする姿を記録したドキュメンタリー。
Rhymesterの宇多丸氏とか、あの人とか、みんなが「物作る人みんな見た方がいい」って言ってたけど、その評判本当だわ。と思った。

「視聴率100%男」こと萩本欽一が「テレビってのは数字だから…」と明言しながら、それでいて「数字じゃないよな」を体現している。

『We Love Television?』

演劇で、劇団で、こういうことがしたい。
もちろん「視聴率が」とか「結果が」ってことじゃなくて、この番組そのものみたいな。
その「さま」を、その「熱」を見せて巻き込んでいくようなこと。

フラガールと執筆と映像チェック

『いざ、生徒総会』の会長こと池内さんが所属している昭和芸能舎『フラガール2019』を観た。赤坂RED THEATRE

話には聞いていたし、初演の記録映像を池内さんに見せていただいたことがあるので、ダンスがすごいというのは知っていた。
それも圧巻だったんだけど、印象的だったのは台詞(主に長台詞)の部分。ストレートに自分の思っていることを吐露する場面だった。
やっぱ映画と舞台で一番威力が違うところってそこだよなぁ…というか。
客観視点(が多い)の映像で観たら説明的だったり熱すぎたりエモすぎたりする言葉も、生で、目の前で、誰かに言われると、喰らうよなぁ…と。
「舞台は声だ」みたいなことを聞いたことあるけど、うん、まぁ確かに。
演劇って照明もない時代からあるから、「語り」が一番の武器だ、というのを再確認したのでした。

あと赤坂レッドでは珍しい、劇団らしい泥臭さ(なんせ出演者がみんなして場内案内やって物販やってんだよ、ギリまで。終演後おもむろに劇場内で面会が始まるんだよ)が良かった。
フラガールの舞台版って、近い日程でプロデュース公演版もあったと聞く。
そっち観てないからあれだけど、この演目って、プロデュース公演じゃないよね。劇団でやってこそ、みたいなところがあるよねぇ…と、しみじみ思ってしまった。

池内さんが引っ込み思案な女子高生から完璧超人な女子高生になる舞台『いざ、生徒総会』はこちら

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その後、地元のファミレスで『宇宙からの婚約者』の抜けてた部分を追記。
ただの説明台詞にはしたくないけど、ガンガン情報を出さなきゃいけない場面でもある。

直前に見た芝居の影響でちょっとエモーショナル寄りになってしまったきらいも。
先日の『発表せよ!大本営!』みたいな、ネタの羅列でドラマを語る、みたいなクールさを目指したいところなので、もうちょっと改良が必要かもしれない。なんにせよ、役者が声に出してからの改良か?

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その間にアガリスク作品をいろいろ手伝ってくれる井上くんと落ち合って、撮ってもらった動画の編集についての打ち合わせ。

吉祥寺シアターでやった『エクストリーム・シチュエーションコメディ(kcal)』の映像がだいぶ楽しいことになりそう。
まずこちらで指定しなきゃいけないことがたくさんあるので、俺がどのくらい作業するかにかかっているけど…。