演劇動画撮る。

演劇の動画を収めた「クォータースターコンテスト」なるものがありまして。
編集してない15分以内の動画をYouTubeにアップして応募する、っていうコンテストです。
自分も演劇はもっとYouTubeに作品を垂れ流せ、と思ってる派ではあるものの(いつかまとまった記事書きます)「なぜ無編集・カメラ1台なんだろう」「映画の長まわしに近づくだけでは…」などなど疑問は募りました。
だけど「まぁいいや、作っちゃえ!」と思って撮影することにしました。
というのも、元メンバーで今はアシスタントとしてあれこれ手伝ってくれてる妻帯者・生田が俄然乗り気で、久しぶりに一緒に作品作りたくなったから。『テトリミノ=ファクトリー』とかに出てたかつてのレギュラーです。最後に出たのは『テトリミノ=ファクトリー・プラス』かな。
あとはアガリスクメンバーと、たまたまその日会う予定だった客演・木村ゆう子と一緒にアガリスクハウス内で短編の映像作品撮ります。
ウチにいい感じの小道具(預かってる大量の荷物)があったので、それをもとに、“ミスの連鎖”系のコント…というかコメディ…というか、可笑しげな映像を撮ろうかと思います。
“ミスの連鎖”って、それこそナイゲン初演の直後くらいから好んで使い始めたシチュエーションコメディ技法で、『テトリミノ=ファクトリー』もそれだし、『余命1時間の花嫁』とかまで使ってた手法でした。
まぁ、今は当時に比べりゃ色んなところが上手くなってると思うので、今のバージョン、映像作品のバージョンで作ってみます。出来上がったらリンク等貼りますね。
さて、18日深夜(19日未明)撮影なので、明日の昼間までに台本書いて準備しなければ。意外とハードスケジュール。

冨坂、脚本提供するってよ。

ナイゲンの振り返りも未だ終わってないままですが。
ハセガワアユム氏率いる演劇ユニット、MUに脚本提供させて頂くことになりました。
MUが最近乃木坂のBar「COREDO」でやっている番外編“Bootleg”シリーズのVol.3である12月の公演『週末たち』という短編集に一本提供します。
[次回公演]MU Bootleg vol.3『週末たち』12/1-4
脚本:ハセガワアユム(MU)、ニシオカ・ト・ニール (カミナリフラッシュバックス) 、冨坂友(アガリスクエンターテイメント)、西山聡(ブラジル / ローカルトークス)
出演:渡辺詩子、斎藤マッチュ、島田雅之 (DART’S)、須藤真澄、渡辺まの(MU)古屋敷悠 (MU) and more…
何かが降って来る「週末」たちを描いた短編を、ドローイングするようにパッケージ。
とのことです。
まだ詳細はタイトル等公表になっていないのですが、以前冨坂が書いた短編(アガリスク外のヤツ)をリミックスするとかしないとか…。
続報をお待ちください。

コント欲

まだ正式決定してないけど、コントがしたいので色々暗躍しています。年明けになりそうだけど。
久しぶりの、新宿コントレックス・プロデューサー業。
もちろんアガリスクでもネタをやります。
決まり次第こちらとかコントレックスのブログで発表しますね。
という、写真も無けりゃ文章も淡白なブログでした。

『ナイゲン』おわりました

あっちこっちへ書いてて当ブログでのご報告が遅れました。
Aga-risk Entertainment第17回公演『ナイゲン』無事終了致しました。
ご来場下さったお客様、色々な形でご支援頂いた皆様、キャスト・スタッフの皆、誠にありがとうございました。
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さて、このブログでは、あんまり固まってないこと、ゲル状の思考も含めて、色々と突っ込んで書いていこうと思います。
普段はブログに写真なんてほとんど載せないんだけど(写真はケータイで撮るけど文章はPCで書きたいので、取り込んだりなんだりでへこたれてしまうのです)、今回は珍しく写真を沢山貼っていこうと思う。いや、そう思ってアップロードしすぎて、今度は選ぶのが面倒になってしまったのだけど。
とりあえず【出演者について】【台本について】【演出について】あたりで分けて書いていこうかしら。ただね、これ今からもう長くなる予感が満載ですよ。記事分けようかな。
ではまず【出演者について】。
【出演者について】
《ざっくりと》
今回は、“ネタ”ってより“お話”によることが予想されていたので、コメディに慣れている人ばかりで固めるつもりだった。結果「そこまで普段コメディやってないっすよ」な人もいたのだけど、大変理想的な座組みであったと思う。
稽古開始段階から座組みの仲が良すぎて「え、これ大丈夫?」「それと作品は別だよな~」と危惧していたのだけど、完全に杞憂だった。仲は良いのだけど、みんなキチンと自分の仕事(と、それ以上)をする役者だったので。
あと、個人の特性を生かしたキャスティングや台詞、ネタがキチンとハマっていたように思う。いわゆる“宛て書き”と言われる部分。「普段のそいつ」に似せる、とかじゃなくて、「集団の中での関係性やポジションを反映」って方面なんだけど。
まぁ、どんどん観念的な話になっていきそうだから、さっさと個人について言及していこう。劇中でのグループごとに。
あ、今回は役名が内容限定会議での役職名・団体名で、そいつら個人の名前は役者の名前にしました。団体名・個人名・それを演じてる役者の名前って、3種類も覚えるの大変だろうから。
《運営側》
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(左から)書記:金原並央,文化:鹿島ゆきこ,議長:甲田守,監査:木村ゆう子
●議長:甲田守[右]
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実はナイゲンを再演するときには議長役を彼に、とずっと思っていて、実際に一番最初にキャスティングした客演俳優。アガリスク最多出演で、ナイゲン初演こそ知らないものの、千葉時代から一緒に芝居してます。
わかってはいたけれど、決して器用ではない役者だし、作家的な目線や演出家的な目線は持ち合わせていない人。なので、ぶっちゃけると途中は「おいおいこいつ大丈夫なのかよマジで…」と大変焦ったのだけど、そうでした。毎回、どこかでスイッチが入ると途端に良くなる人でした。最後の方の頼もしさといったら無いし、共演者いわく「彼に真っ直ぐ見られるとなんかグッと来てしまう」とのことだったので、そういう意味でも劇中と同じく「最初、頼りない。最後、頼もしい」を地でいくような公演期間でした。
やっぱり、この議長は彼しか考えられない。
●監査:木村ゆう子[右]
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アガリスク客演4回目の女優。『大空襲イヴ』からなんでミラクルでやって以来ずっと一緒にやってます。高校時代にはお笑いの映像を家で一人で見てツッコミのスキルを磨きつつ学校では披露する場を持たなかった彼女も、今やコメディ系の芝居ばっかりに出る人に。見た目の真面目さと裏腹に、監査みたいなキチッとした話し方、思考、思想とは間逆な彼女は今回相当苦労したことでしょう。なんせ噛めないキャラだし。
真面目でカッチリした言い回しで笑いを取れるのは流石。欲を言うならあと出力がもっと欲しいところ。
●文化:鹿島ゆきこ(Aga-risk Entertainment)[中央]
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今回は劇団のメンバーとして八面六臂の活躍を見せてくれたというか、かなり負担をかけたんでお疲れ様、なんだけどそれはここでは割愛するとして。
普段(て言うかアガリスク入るまで)この人って「真面目」「クール」「ツンデレ」的な役を振られることが多かったみたいなんですが、やっぱりどう考えても「柄が悪い」「チャキチャキしてるバカ」の方が似合うんじゃないかと思ってて、今回は完全にそっちでのキャスティング。劇中で、参加団体から突然話を振られたときの「え?」って反応が空っぽすぎて、途中から面白くてしょうがなかった。「なんでこいつが運営してんだよw」であり「なんでそのくせ議長を馬鹿扱いしてんだよw」って。
あと、色気が無さすぎる格好させてごめん。
●書記:金原並央(害獣芝居)[左端]
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昨年夏に見た、コント集団神と仏の二連ちゃん(シアターグリーン学生芸術祭と新宿コントレックス)で「なんかくだらないことをちゃんと振りぬいてる面白い女優がいる!」と思って見てて、満を持してのオファー。そしたら意外にもコメディは普段やってないし、わりかしアングラ系・アート系の芝居にばっかり関わってた人。そして最寄り駅がアガリスク連中とご近所すぎてビビった。ま、それはいいとして。
さっぱりとした性格なのに女子力が高い、という素敵女子。しっかりしてるし、良い奴。そして相当高校生に見える。
「コメディ慣れてない」とかいうけど、こちらのオーダーにはサッと答えてくれる反射の良さ。スピードとか間とかにおいて自分の生理で演じすぎちゃう部分はあるんだけど、今回“ウケる体験”を得たことで、伝える・見せるスピードでの芝居も獲得したんじゃないかと勝手に思ってます。多分万能選手なんで、皆さん色んなところで彼女を呼んじゃいましょうよ。もちろん俺もまたご一緒したい。
《参加団体:1年生》
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(右から)Iは地球をすくう:さいとう篤史,3148:榎並夕起,おばか屋敷:長谷川一樹
●Iは地球をすくう:さいとう篤史
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彼も相当高校生に見える。国道五十八号戦線の解散公演でご一緒して、その真っ直ぐな感じの似合いっぷりでオファー。「彼が一生懸命になんか叫んでると軽く泣きそうになる」って思ったのだけど、今回は「彼が一生懸命になってる(キレてる)と笑えてくる」にするのが目標。で、そうなってくれた。
ちょっとしたダメ出しで一喜一憂するのがなんとも清々しい。コメディリリーフのつもりでもそんなにガチガチのコメディばかりやってきたわけでもないので、感情とか役の生理で動くタイプの役者なんだけど、実は演出の指示にちょい足ししてくるサジェスチョンが意外に的確で理性的。今回はコータさんやジャンプさんみたいな“ウケる身体”で喋るという課題に苦労したっぽいけど、でもやっぱり彼の場合はそういうのじゃなくひたすら真っ直ぐ、役の感情で叫んでる方が笑える気がする。役のモデルとなった人物「タナカ」を知ってる人から「似てる!」「タナカすぎ!」と絶賛(笑)
●3148:榎並夕起(TEAM JACKPOT)
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リアル女子高生だけど“外ヅラ大人、中身は子ども”。
最初にオーディションに応募してきたときとかは「うわ、すげーちゃんとしたメール送ってくるなー、大人顔負けだよ」と思ってたけど、稽古場を経て劇場入りした頃にはぬいぐるみ「ジャッキー」を介して話しかけるなどの奇行が目立ち始める。その外ヅラと中身のギャップというかバランスがガタガタなのがチャーミング。
芝居においては、「泣かされるから毎回泣いて」とフラッと注文したら、当たり前のように毎回ちゃんと涙を流したというからさすが。ただ「いじめられるシーンが楽しくなってきた」というのは大丈夫なのだろうか(笑)
本人も無意識らしいけど、劇場入りしてから観客の反応に合わせて芝居がコメディ寄りになってきたのは頼もしいところ。あと劇場入りしてから芝居全体が上手くなった(って俺が言って良いのかわかんないけど、目盛りが細かくなった)ような気がする。普通に美少女だしクソ真面目だからこそ、変な現場や演出家に引っかからないことを祈る。あ、ウチがそうじゃないって保証は無いけども。
●おばか屋敷:長谷川一樹(Torico Roll Cake)
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今回大活躍の長谷川君。多分、普段から演劇を沢山見る人にとっても知られていなかったんじゃないかと思うけど、アガリスク連中が彼のことが好きすぎてオファーし念願の出演。
「キモい」ってのを笑いに転化するタイプの人間は沢山いる中で、彼は瞬発力でキモいのではなく、コミュニケーションをとっていく中でじんわりと気持ち悪いタイプの面白さ。喋り出しから喋り終わりまでベタッとした発生と無駄に大きい声、過剰なリアクションなどの全体的な「うるせぇな」感が最高。
稽古中から「そんな役者みたいなことできませんよ」と言ったり、劇場入りしてから「僕は声が大きくて少し気持ち悪いだけの素人ですから」、千秋楽前の稽古で今さら「なるほど…これはまだまだ練習しないと出来ないですね」などの名言を残す。所属劇団ではエネルギーを発散させる芝居を禁じられてる(笑)らしいので、コメディとかやってる皆さん、是非長谷川君を呼んであげてください。って、ウチもまた絶対呼ぶ。
《参加団体:2年生》
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(右から)海のYeah!!:斉藤コータ,アイスクリースマス:淺越岳人,ハワイ庵:細井ひさよ
●海のYeah!!:斉藤コータ(コメディユニット磯川家)[手前]
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アガリスク客演4回目で、木村ゆう子と同じくミラクルに来てからずっとお世話になってる。
リアルコメディアン。早いタイプのコメディ、困っていくタイプの主人公を演じさせたら抜群。今回の作品がお話寄りになると思っていたので、すぐオファーした。
浮気がバレて票が雪崩れ込むところからトイレにいけなくなる件は彼の独壇場。言い方とか動きが全部コメディのそれになっているから、多分シリアスなのをやっててもそう見えちゃうんだろうけど、ネタとしてそんなに面白くないところでもキチンと笑いを取ってくれる。たまに見てるとこの人サイヤ人なんじゃないかな、と思う。
●アイスクリースマス:淺越岳人(Aga-risk Entertainment)[中央]
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唯一の初演出演者で、本物のナイゲン参加経験者。いつも文芸助手的に台本についてあれこれと注文してきたり相談に乗ってもらったりするんだけど、今回はかつてないほどに役者として参加。
序盤の、そんなに笑いを取るでもなく、会議のスリリングさを示すところ(a.k.a.3148いじめ)で活躍してもらった。あそこ、淺越が淺越っぽく喋ってるようで、実はガチガチに演出で定められてます。
見てくれた方も、あそこが好きなのかSっ気があるのか、「演るんならアイスクリースマスがやりたい」という方が多数。ちなみにあんないじめ方をしてたものの、本人はドMだそうです。
●ハワイ庵:細井ひさよ[左]
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前回『静かに殺したい』からの続投。不思議系・どうぶつの森系女優。
いろんな劇団で、能天気っぽい役を振られているので、ウチもそんなのでオファーしていいのだろうか、と一瞬迷ったけど、「やっぱ得意分野だよね」と一瞬しか迷わずオファーした。
話の展開上、不自然だけどどうしてもやらなきゃいけない・言わなきゃいけないことは、細井さんにまかせるとどうにかなる(不自然を以って不自然を制す)ことに気づかせてくれた。だけじゃなく、泣いている・喚いている様が笑える・マヌケに見えるってホントすごい。この人のぬいぐるみ感はどこまでいくのだろう。末恐ろしい。あと声が可愛い。「議長」と呼ぶときとか。
《参加団体:3年生》
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(左から)花鳥風月:矢吹ジャンプ,道祖神:信原久美子,どさまわり:塩原俊之
●花鳥風月:矢吹ジャンプ(ファルスシアター)
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座組み最年長。シチュエーションコメディ,特に海外ファルスといったら、のこの人。余命1時間の花嫁以来、何回もお世話になってます。今回は嘘ついて誤魔化して~みたいなファルス型シチュエーションコメディじゃなくて会話スタイルだし、お話寄りなんだけど、やはりコメディに慣れている人を!と言うことでオファー。もちろん上記のコメディが大得意な人なんだけど、それ以外の会話表現の絶妙なニュアンスもビシッと決めてくれる。海のYeah!!の浮気騒動直後の「もう何も覚えてないよねぇ」みたいな只の台詞で爆笑を取るあたり、もう「技だなぁ」と感心しきりですよ。
そしてこの『ナイゲン』って作品は、花鳥風月目線(どさまわりの言うこともわかってる・過去のあれこれは共有してるんだけど意見を異にする)で見ると一番グッとくるはずなので、そこを踏まえてジャンプさんの「…やりたいです。節電エコアクション、やらせてください」は感動。
「高校生に見えなさすぎ」「ラスト居酒屋かよ」みたいな野次が(主に身内から)ちらほら聞こえたけど、ラストシーンまわりの達観した感じはそれでいい気がする。高校の中での3年生ってそんなじゃん。
ってことで今回もお世話になりました。
●道祖神:信原久美子(コメディユニット磯川家)
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姉御。コメディエンヌ。しっかり者。委員長。良心。だけど緊張しいで本番前はいつも「お腹いたい」とか言ってる。
前から磯川家の公演で拝見してたんだけど、お誘いした決め手は、磯川ハウスの引越しを手伝いに行ったときに見た、ツッコミの千本ノック。片付けというテイでボケまくるまわりの男性陣に1から100までちゃんとツッコんでる姿を見て、「あ、この人だ」ってなった。実際、台詞には短いツッコミ台詞ばっかりになった。それまでにウケちゃってることもあったからそんなに目立たなかったかもしれないけど、後に信原さんが控えてる安心感てのがあるんですよお客さん!(バンバンッ!)
「アラサー」「アラサー」と自虐するわりに他人が触れると拗ねるところは面倒くさ…もとい可愛らしい。
登場人物内で明らかに一番ガラが悪い奴・道祖神の代表者を演じてもらったけど、素顔は超真面目でみんなに振り回される長女体質。本人曰く「一番嫌いなタイプの女子を演じた」とのこと。彼女が脱落者決めの投票で「…3148。」と言うところが、悪すぎて、モデルになった女子に似すぎてて、大変好きでした。
●どさまわり:塩原俊之(Aga-risk Entertainment)
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今回、アガリスク公演で初めてと言っていいくらい全然ネタに絡まなかった人。国府台原理主義者でテロリストで革命戦士で、もう、なんだ、言ってることは正しいのにクソ野郎すぎる役を演じた。
この登場人物自体、自分とか他の色んな国府台生の代弁者だったりして、語りだすとキリがないので、中の人にだけ言及しようかと。
本人はこういった「反対運動しよう」的な感覚は微塵も持ち合わせていなかったらしく、「自分じゃなさすぎる」「なんだこの危ない奴は」って印象だったらしい。でも台本を読んでいる中で「こいつは、言ってること自体は一番正しい。やり方はクソだけど」「『戦国自衛隊』の信長だ」と気づいてくれたのが嬉しかったし、そこからは早かった気がする。
毎回見てるはずの知人から「役者の塩原さんも素敵」と言われ、「今までは何だと思ってたんだ…?」と思ったらしいけど、でもホントそのぐらい、今回は役者役者してた。かれが終盤で訴えるところで泣けるかどうかが、それまでの盛り上がりのバロメータだったりもした。
コント欲が高まっていると思うので、次はハゲヅラでも被りましょう。
以上、12人のなんちゃらじゃなく、13人の刺客でした。誰が欠けても成立しない芝居だったし、お客様からも「誰が良かった」じゃなく「みんなが良かった」と言って頂くことが多かったのが、このキャスティングでありこの公演の成功の証左なんじゃないか。とも思います。皆さん、お疲れ様でした。
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台本とか演出とか全体の振り返りは次のエントリへつづく

ナイゲン、公演中

お久しぶりです、冨坂です。
『ナイゲン』公演前に更新が途絶えていたのは…お察しください。切羽詰まりまくってたんです。ちなみに切羽ってのは日本刀の鍔のところのパーツのことです。これが詰まると刀が抜けないっつー、要はピンチに陥るわけです。
そんなんどうでもいいとして。
『ナイゲン』は、動きのない会議の話だし、ファルス型シチュエーションコメディでもないし、題材が決して一般的ではない実在の高校の会議だし、テーマもそれを担うキャラも「高校生として普通じゃなくね?」だし…と、要するにニッチで「攻め」戯曲で、ともするとウケないんじゃないか(おれは気に入ってるけど)…?と不安な面もありました。
が、幕があいたら、すげー好評頂いてます。ありがたいことに。
結構色々な方から「アガリスク最高傑作」とのお声も頂いており、「“お話”をやっちゃってる異色作」と思っていたメンバーは狼狽えております。もちろん喜んでもいるんだけど。
おかげさまでご好評のまま中日を迎え、折り返してこれから8ステージ目です。
モデルとなった国府台を知ってる方や、文化祭に燃えた方はもちろん、そうではなかった方も、終演後に自分の高校時代を照らし合わせてグラグラしているようで、申し訳ないやら嬉しいやら。これが高校というものの魔力か…。
それと、お話としての評価だけじゃなく、キチンとウケている、笑いが起きているという嬉しさですね。ネタらしいネタを投下しまくるとか、それだけじゃないんだな、ということを日々痛感しています。
そして、ウチはネタバレについてあーだこーだ言わないので載せちゃいますが、今回の舞台です。
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教室机の威力たるや凄まじく、見た目もさる事ながら、動かしたときの音!音ですよ!こいつが人を聴覚から高校生に戻してしまうのです。
あとナイゲンは、さりげないながらライティング(照明のね)が素敵です。
お話と同じく決して派手じゃないんだけど、夕方から夜に向かう学校と、場の空気、シーンとしての格好良さ、うまいこと調和した照明に拍手。
終盤のあるシーンで、その中に立つ塩原俊之と甲田守の格好良いこと。
そんなこんなで絶賛(嘘じゃなく)上演中のAga-risk Entertainment『ナイゲン』です。
まだあと
27(木)19:30
28(金)14:30/19:30
29(土)14:30/19:30
30(日)14:30
の4日間6ステージございます。
おれ達が無理に言ってるんじゃなくいろんな方から「アガリスク最高傑作」と言っていただいています。どうぞ騙されたと思ってご来場下さいませ。
詳細はこちら
http://www.agarisk.com/stage/12092201/
ご予約はこちら
http://ticket.corich.jp/apply/37693/002/
評判が気になる方はこちら(&ご覧になった方は是非ご感想をお寄せください!)
http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=37693

ナイゲン稽古0906

ナイゲン稽古の日々。
ナイゲンがちゃんとコメディになってきている。
斉藤コータの戦闘力の高さは、毎度のことながらとても信頼できるし(フツーにやっちゃうから稽古場でそんなに話題に上らないんだけど)、長谷川一樹の絶妙に外れている感じは面白いし(本人が意識しちゃうといきなり出来なくなるんだけど)、矢吹ジャンプの細かなアシスト(所作とかで保管してくれるところ)や安定感は抜群。細かなアシストだとさいとうあつしもか。
挙げるとキリがないんだけど、このメンバーなら舞台上にずっと出てても大丈夫かな…という。
そんなこんなで、会議の話だし民主主義とか意思決定の話だけど、コメディコメディしてます。
まだズゥンとしたシーンがたくさん残ってはいるんだけどさ。
はい、情報ドン。
Aga-riskEntertainment#17『ナイゲン』
9/22(土)~9/30(日)
新宿シアター・ミラクル
公演詳細は こちら
ご予約は  こちら
意気込みは こちら

ナイゲンは再演のようで新作です

はい、『ナイゲン』の台本を書いてます。稽古もしつつ、出演者の色々を見つつまだまだ書いてってます。
そう、『ナイゲン』は、再演ですが完全書き直し再演で、しかもそれが「台詞書き直し」「(なにかの)バージョンかえて書き直し」とかじゃなく、あらすじから構成から登場人物から全て新しくなってます。
ホント、「原案:初演ナイゲン」ってなもんです。
2006年にやったときは、実在する国府台高校の内容限定会議にわりと忠実に、色々なクラスの審議されていく様をちょっとずつ複数の幕にわたって見せていくものでした。したがって、芝居が始まったときの大目的みたいなのも特に無く。
今回は、あらすじにもあるようにハナっから「1クラスが脱落する話し合いをしなければならない」という設定にガラッとかわっています。それに伴い、色んなところが別物になっています。
そして、劇中の国府台高校も、内容限定会議も、実在するモノとは離れたかもしれません。
でも、作品に込めたテーマや思想は、より本物になってると思います。ま、「俺から見た本物」でしかないんですが。
要するに何を言いたいのかというと、すっげー書いてて、すっげー変わってて、すっげー面白くなってるから観に来てね ということ!
『ナイゲン』公式サイト…キャストプロフィールが豪華になったよ!
『ナイゲン』CoRich!舞台芸術ページ…「観たい!」口コミに全部お返事書きます&チケットプレゼント実施中
以上、キーボードで台詞打ちまくるためのアイドリングがわりのブログでした!
あ、多分ナイゲン以降、当分のあいだ新作長編書かないと思うので、お見逃し無く。って面も。

最近好きな演目(?)パフォーマンス(?)一覧と近況

さて、ナイゲンの台本を書きながら稽古稽古稽古の日々です。
今回はいつもの作品よりも「演劇っぽい」「お話っぽい」(ネタ←→お話、の数直線があるのならば「お話」寄り)です。
なんですが、というよりだからこそ、逆にこういったシンプルで短くてギュッとしててクール(そう、何より「クール」って表現が似合いますね)な表現に憧れてしまう、羨ましさを覚えてしまう昨今です。
そんな映像を電子の海からいくつか。
パンクブーブー(漫才)
パンクブーブー The Manzai
構成がキレイすぎ。そして漫才コントとかじゃなく、純粋に「この二人の与太話」という漫才らしい漫才。M-1獲って以降にさらにこの「後から情報付け加える」ってスタイルを確立したのがすごい。そしてそれが全部ウケるためにしか使われていないのが美しい。
Perfume『wonder2』
Perfume 13 Wonder2
前にも紹介したかもしれないけど、Perfume先輩の初期の必殺エンディングテーマ。売れた後もだけど、この当時の「次にいつライブがあるかわからない」「解散もありえるよね」という空気が底流に流れる中でのライブの最後の曲って、何とも言えない終末感が相まってグッとくる。そしてエンドロールの流れるタイミングよ。
lyrical school『おいでよ』
lyrical school「おいでよ」
こないだまでtengal6って名前だった、日本語ラップ・アイドルユニットのlyrical schoolの両A面デビューシングル『そりゃ夏だ!/おいでよ』のうち、おいでよ。
これもwonder2みたいなライブのエンディングにながれるっぽいシットリとした(でも踊れる)曲なんだけど、このMVがすごい。なんでも、これは今年のアイドルフェスTIF2012において、出演を予定していたステージが壊れて場所がなくなった末に、周りにいたファン達と一緒にそこらへんを歩いて歌ってたら人が集まってきた、という奇跡の映像らしい。そしてそれをYoutube公式チャンネルに採用しちゃうあたりも素敵。
何より曲が良い。tofubeatsめ…すごいな…。
大人数でカチカチと作りこまれた物語も良いのだけど(久しぶりに観た12人のやさしい日本人はとても面白かった)、こういうのにも憧れる、って話でした。
あと、ナイゲンの特設ページにキャスト紹介が載ったのだけど、女性陣がとても魅力的に写っています。「写真苦手」とかいってる人も何人もいたのだけど、その人の可愛らしさが出てて素敵。
あと、特設ページだけじゃなくてCoRich!舞台芸術にもナイゲン情報載せてます。
ぜひ「観たい!」とか書いてください!何もでないけど!ひたすら励みになりますんで!
そして同ページではチケットプレゼントもやってますのでどうぞ。

近況まとめて

●椅子を買った
今まで変な箱に座って台本を書いていたのだけど、集中しづらいのと疲れるのにはそれが絡んでるんじゃなかろうかと睨み、「椅子が欲しい椅子が欲しい」と喚いていたのです。
先日、IKEA籠り(IKEAのフードコーナーをカフェ代わりに使って居座る)をしたらあまりの楽しさに物欲を刺激されまくり、椅子欲がMAXに高まってしまった。
懐具合を鑑み、結局、近所のリサイクル屋でオフィスチェアを購入。
部屋が畳なもんで、当初は床面的にも見た目的にもキャスター付きの椅子を導入することに抵抗があり、謎の立方体に低反発クッションを敷いて使っていたのです。でももう「そんなの関係ねぇ」とばかりにオフィスチェアを購入。
【BEFORE】
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  ↓
【AFTER】
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アームレストまわりの銀色のプラスチック感・ダサ未来感がちょっと気に入らないのだけど、上下・リクライニング・リクライニング固定・アームレストの高さ調節 と色々出来るのでまぁ良しとしよう。
ちなみに3,000円台。
●自転車を買った
死チュエーションコメディのときにずっと使っていた自転車を盗まれて以来、お下がりを乗ったり、お下がりを壊したり(計2台)、徒歩だったりした移動手段ですが、最近、電車に乗らない外出が増えたので思い切って買いました。
これも、いっそ遠出できるようなクロスバイクでも買って自転車族になろうかと思ったけれど、単純に金が無いのと、もう少し様子を見よう、ってのでリサイクルショップに。
っていうかアガリスクハウス周辺、リサイクル屋多すぎだろ。デフレ都市本八幡の周辺で、かつここまでリサイクル屋が多いとかどんだけ貧民に優しいんだここは。
中古の普通のママチャリにしようか、中古のスポーツ車にしようか迷ったけど、乗れりゃいいや、と一番安いのに。
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これも3,000円。
どなたか、マウンテンバイクかロードバイクかクロスバイクで10,000円以下のをご存知の方がいたらご連絡ください。
●シチュエーションコメディの会合行ってる
シチュエーションコメディを中心としたコメディを小劇場でやってる劇団主宰の集まりが出来て(こないだ初めて集まってみた)ちょこちょこ集まってお話してます。
ゆくゆくは一緒になんかできればいいな。
●台本書いてる
あとはいつもどおりあんまり面白くない台本書きばなし。
プロットを書いてはいじって書いてはいじって、グニャグニャ遊んでる。
そろそろ台詞にしないとやばいな。

『ナイゲン』顔合わせ&チラシ

アガリスクエンターテイメント次回公演『ナイゲン』の顔合わせをした。
そうそう、プレ稽古っていうんですか、本編とは別のお試しの稽古はすでに始まってます。
なので純粋な顔合わせとは違うんですけどね。
諸々事務的なことを話したあと、例によって親睦会というか飲み会になるんですけども、今回ははじめましても結構いる中、いつもより盛り上がったというか、なかなか普段とも違うみんなの「いける感」を感じた一日でした。
あれ、普段と違ったのはもしかしてさくら水産じゃなかったからなのでしょうか。
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ということでみんなのTwitter写真からパクったものをのっけてお茶を濁します。
そしてフライヤーが出来ました。今回も清水桃菜女史が作ってくれた。
表、青いですねー
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普段のアガリスクチラシ(一見暗かったり寂しかったりしつつ、要素としてはユーモア、みたいな?)とは違う印象にしたくて、「色!って感じはどうでしょう?」とオーダーしたら、清水が「じゃあ青でしょう」と。夕日のオレンジでも、夏草の青々したエメラルドグリーンでもなく、真っ青でしょう、と。
んで、まぁそっからチラ見えする学校感。
裏は殺伐としてますねー
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全面の背景に制服姿の人物写真が散りばめてあるんですが、散々ゲリラ撮影に赴いたのはこれの為でした。背景だから隠れてる人もいるんだけどね。でもこの「揃い踏み」っぽさはやりたかったのと、「高校生の芝居やりますが何か問題でも?」と開き直りたかったり。
さらにその背景には、我が愛しの国府台高校の自分の三年生のときの文化祭写真(校舎垂れ幕全景)、という。
それがフライヤーの構造的に一番下のレイヤー(階層)にあるんだけど、一番下の層に国府台の写真ってのが…なんか…意味的にも…グッときますねぇ(いま気づいた、けどそういう狙いだったってことにします)。
近いうちに写メじゃない画像だけの大っきいのをどっかにアップしますね。
折込情報も更新して行こうかと。
その前にブログにも公演情報のエントリ書かなきゃだ。